スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

安田記念&精神の優劣

2006-06-04 21:22:42 | 中央競馬
 第56回安田記念は直線で外目を豪快に伸びた香港のブリッシュラックが後続に2馬身半という,1600メートルのGⅠレースとしては大きな差をつけて圧勝。2着争いは接戦となりましたが,馬群を割るようにして直線の中ほどを伸びた昨年の覇者アサクサデンエンが,香港のジョイフルウィナーをわずかに抑えました。
 前予想で期待したダイワメジャー(コスモバルクが2着となった皐月賞の勝ち馬です)は4着,ダンスインザムードは5着でした。
 アサクサデンエンは昨年のこのレースを勝った後,秋の天皇賞でも4着(ハットトリックには先着)と走っていたのですが,その後の海外での2戦の成績も内容も悪すぎたので軽視してしまいました。別に能力が減退していたわけではなく,日本でないと走れないようです。

 明日は棋聖戦の第一局が指されます。

 各々の精神のなし得ることが,その精神を構成する観念の対象がなし得ることが異なるのと同じように異なって,それが各々の精神の差異に直結するのであれば,もしも各々の精神に優劣というものをつけることができるのであるとすれば,この優劣はその差異から生じ,また,この差異だけから生じるということになります。
 そこでもし,ある精神がほかの精神と比べて,より多くのことをなし得るほど優秀であるというとしたら,それは結局,ある精神を構成している観念の対象が,ほかの精神を構成する観念の対象より多くのことをなし得るほど優秀であるというのと同じことになるのです。
 したがって,人間の身体が,馬のからだより多くのことをなし得るとしたら(これは実際になし得るといっていいでしょう),その限りで,人間の精神は馬の精神よりも優秀なわけです。
コメント
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