スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

女流王将戦&機械の本性

2006-06-16 23:11:34 | 将棋
 13日に第5局が指された女流王将戦は,振駒で後手番になった千葉女流王将が,第4局と同様に急戦矢倉。やはり第4局と同様に中盤では形勢を損ねたのですが,中井広恵女流六段の疑問手に乗じて逆転勝ち。見事に防衛を達成しました。女流の将棋界では,千葉王将を含めて,矢内理絵子女流名人石橋幸雄女流四段の3人が若手三強といわれています。千葉王将はほかのふたりに比べると,タイトルの獲得では大きく遅れをとってしまいましたが,ほかのふたりがなし得なかったタイトルの防衛を一気になし遂げたことで,この点では一歩リードしました(関係ないけど結婚でも)。俗にタイトルは奪取するより防衛する方が難しいといわれていて,これは立派なことだと思います。将棋は基本的には個人闘争ですが,世代交代という意味でも,これは一歩前進といえるでしょう。
 明日から競輪は高松記念です。今回は2日目の優秀競走のみ予想する予定です。

 一般的に機械というのは,それに対して人間があるアクションをなすことによって(たとえば電源を入れるとかスイッチをオンにするというようなこと)ある運動をなすわけです。したがって,たとえば電源の入っていない冷蔵庫や電子レンジといったものは,実際にはただの何の変哲もない箱と同じようなものであって,それでは何もなすことはできないわけです。するとこの限りにおいては,たとえ人間がなし得ないようなことをなし得る機械だとしても,これは物体としての三角形と同様に,それ自体の中には何事も起こりようがないのであって,したがって,たとえ精神を有していようとも,何も認識できないし,一切の思惟作用をなし得ないでしょう。機械の精神について考える場合には,まずこういった機械の本性を無視してはいけないのです。
コメント
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