スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

税金泥棒&思惟作用の前提

2006-06-12 22:30:51 | NOAH
 GHCジュニアヘビー級の新チャンピオンになった杉浦貴選手ですが,彼がチャンピオンになるのはこれが2度目。以前はマイケル・モデスト選手から奪取したのですが,その試合のテレビ放送の解説の高山善廣選手の発言で,印象に残っていることがあります。杉浦選手は自衛隊でアマレスをやっていて,オリンピックを目指していました。30歳でプロレスに転向していて,プロレスラーとしては遅咲きです。杉浦選手は結局はオリンピックには出場できなかったのですが,これについて高山選手は,税金でアマレスをやってオリンピックに出られないとは単なる税金泥棒だというようなことを試合中にいいました。でもこれだけなら僕の印象にも残らなかったかもしれません。試合後,勝った杉浦選手を本田多聞選手がリング上で祝福しました。本田選手も自衛隊出身で,遅いデビューでしたので,実況のアナウンサーが,ふたりの境遇が似ているということを説明したところ,間髪を入れずに高山選手はまったく違うといいました。高山選手によると,本田選手はオリンピックに3回も出場したから,税金を正しく使ったのであって,杉浦選手は税金泥棒なのだそうです。僕は聞いていたときには笑ってしまったのですが,高山選手はもちろん真面目にそういったのでしょうし,もしかしたら高山選手のような感覚も必要なのかもしれないと思いました。
 明日,武雄記念の決勝です。ここは北津留選手の先行が予想され番手の池尻選手◎に期待します。荒井選手▲は地元ですが,九州の別ラインが先行の上,後ろが関東両車で少しやりにくそう。それなら小嶋選手○と浜口選手△の捲りを上位にみたいです。

 あらゆる思惟作用の第一のものは観念です。ところで,ある知性(精神)がある事物を認識するとは,とりもなおさずその事物の観念を有するということにほかなりません。したがって,ある精神がある事物を認識すること,すなわちその事物の観念を有することが,その精神を構成する観念の対象の中に起こることに依存するのであれば,それはあらゆる思惟作用について同様であるということになります。そこで,たとえば物体としての三角形の中には何も起こりようがないので,三角形にも精神があるのだとしても,三角形の精神は何らの事物をも認識し得ないなら,このことから,三角形の精神は,現実的には,一切の思惟作用というものをなし得ないということが結論できます。これで定理九系の意味のうちにある不条理は,少し解決できるでしょう。
コメント
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