スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

棋聖戦&第二部定理一三備考まとめ②

2006-06-20 20:26:14 | 将棋
 棋聖戦の第二局は昨日書いた通りの戦型。後手の鈴木八段はその後向飛車に転換して挑戦者決定戦と同じ持久戦になりました。本格的な戦いは6筋方面から生じて,難しい分かれではあったようなのですが,先手の佐藤棋聖がうまい具合にその方面に金銀を集中させて攻め,反撃の暇を与えないままに鈴木八段を投了に追い込みました。まだ後手玉が詰むという形ではなく,早めの投了という気もしますが,最終的には一方的な展開ではあり,やむを得ないのでしょう。これで佐藤棋聖の2連勝。佐藤棋聖は今期(4月以降)は連敗スタートだったのですが,その後は今日も含めて8連勝。その間に,竜王戦では挑戦者決定トーナメント進出を決め,王位戦では挑戦者になるなど好調です。第三局は来月5日。棋聖戦は5番勝負なので,佐藤棋聖が勝つと防衛が決まります。なお,棋聖戦の持ち時間は双方4時間でした。第一局のときには5時間と勝手に勘違いしていたので,一部,変な記事になってしまいました。あれは両対局者に失礼な内容で,申し訳ありませんでした。

 精神ということばでスピノザは機能的な側面を意味しないのなら,精神の機能,すなわち各々の精神が何をなし得て,また何をなし得ないのかということを,どのように考えればいいのでしょうか。端的にいえば,それはすべて平行論から帰結するのです。つまり,各々の精神を構成する観念は,この観念の対象と同一の個体で合一しているわけですから,各々の精神がなし得ることは,この精神を構成する観念の対象(人間なら人間の身体)がなし得ることと平行的な関係にあるのです。人間の精神が優秀な精神であるといえるのなら,それはいかにして優秀であるといえるのかということや,どのような精神が人間の精神に近いことをなし得るのかといったことも,すべてここから説明されるのです。
 このテーマはこれで終りです,明日からまたテーマが変わります。
コメント
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