小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

港区立箱根ニコニコ高原学園から、箱根ラリック美術館を見てきました!

2019-01-28 11:02:21 | Weblog

昨日と一昨日の土日は、妻の誕生日と結婚記念日を兼ねて、箱根に行ってまいりました。
先輩がオーナー権を持っている東急ハーヴェスト箱根甲子園に宿泊。おかげさまで温泉、食事、宿泊ともコスパ言うことなしの素晴らしいお宿でした。

宿以外は特に計画も立てずにいたのですが、Googleマップを見たところ、宿の近くに「港区立箱根ニコニコ高原学園」を発見! そこは今を去ること半世紀前、小学生時代の林間学校があったところですが、まさか、宿から徒歩で行けるところにあるなんて!

施設は外側からしか見られませんでしたが、黄色い外観は何となく記憶がありました。おそらくは前の建物の一部は残したままかもしれません。
思い出としては、先生から「生水を飲んではいけません!」と言われながら、美味しいのでみんなガブガブ飲んでいたことくらいかな。それにしても先生って、つまらんこと言うもんです(笑)。 

箱根ラリック美術館はニコニコ学園から目と鼻の先でいた。行ったような気になっていましたが、ここは全くの初めてですね。さほど大きな館内ではありませんが、そのコレクションの見事さには圧倒されました。

周知のように、ルネ・ラリックは19世紀末アールヌーボー様式の、植物や昆虫などの衣装をあしらったガラス工芸家ですが、この時代のゴージャスと言うか過剰なまでに装飾された意匠には、ただただ驚くばかり。

柄がセミ(しかもリアル)になっているペーパーナイフや、デビルマンで出てきそうな蝶と人間が合体した女性像など、いったい誰が部屋に置くんだと思うような調度品ばかりですが、実際に置かれた写真や映像をみると、実にしっくりきています。

よく「器でない人間が高い地位につくと、本人も組織も滅びる」などと言われますが、ラリックのガラス工芸は、それなりの財力や地位がない人が持つと不幸になりそうな魔力がありますね。

作品が人を選ぶような、そんな魅力と魔力があるガラス工芸にどっぷり浸かり、堪能いたしました。箱根の美術館はどれも本当に素晴らしい。

これほどのコレクションを持つには、よほどの財閥か資産家でないと出来ない相談ですが、こちらは籏家と言う元材木商から発した資産家が運営しているそうです。

ラリックが愛した自然の環境の中にある美術館。
箱根に足を運んだ際はおススメですよ!

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