すみません、2週間ぶりのブログ更新になります。
今年になって多忙のため(?)ブログの更新回数が減っていますが、ご了承いただければ幸いです。
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さて、「空想旅行案内人 ジャン・ミシェル・フォロン展」に行ってきました。
素晴らしい展覧会でした。いや、東京ステーションギャラリー、良い企画をしますよね。
素晴らしい展覧会でした。いや、東京ステーションギャラリー、良い企画をしますよね。
フォロンは美大生時代…いや、私が美術の道を志す前から好きな画家でしたが、一堂に介して見るのは初めてでした。
ただ、好きな画家と言っても積極的に見るわけではなく、美術雑誌などで見かけるたびに「いいな」と思うものの、それ以上は踏み込まなかった作家だったのです。
フォロンの絵をまとめて見るのは、これがはじめてで、最初に思っていた印象とだいぶ違うなという感じでした。
印象的だったのが、その二面性でした。
フォロンといえば、優しく美しい色彩に加え、繊細で迷いのない線ですが、一方で意外にダークサイドがある作品も多いことでしょうか。
特に環境問題、人種問題など、プロテストの意味を持つ絵にはそれが深かった感じです。
ピアニストのアンドラーシュ・シフさんが、毎朝「心をきれいにするために、バッハの平均律を弾く」とおっしゃっていました。元から、シフさんの心はきれいなんだと思いますが、それでも色々汚れたものが日常にあって、クリーンアップするのでしょうね。
絵を見る限り、フォロンの絵は元の心がきれいでないと描けません(違っていることもありますが)。
ところが環境問題や人種問題などは、決してきれいなことではない。
目を背けてはいけないことかもしれませんが、目を向けると厳しい現実がある。
目を背けてはいけないことかもしれませんが、目を向けると厳しい現実がある。
フォロンの色彩や線が美しいだけに、そんなダークサイドが際立ったようにも見えました。
芸術は美しさだけでなく、時に毒も必要ですが、その微量の毒こそがフォロンの魅力なのかもしれません。
満足の展覧会、9月23日までやってます。
混む前にぜひご覧くださいませ。
混む前にぜひご覧くださいませ。
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