小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

障害者支援 ジョブコーチ2号!

2014-07-15 12:58:47 | Weblog

日曜は花風社講座2本立てに参加してきました。

第一部は、高島屋ジョブコーチの大橋恵子さんのお話。第二部はコンディショニング講座でお馴染みの栗本さんの、体を使った実践講座でした。

ジョブコーチというのは、一言で言えば障害者の就労を手助けする人のことですが、その中でもジョブコーチ2号という仕事を高島屋でされているとか。

実は私も大橋さんのお話を聞くまで、ハッキリわかってませんでしたが、ジョブコーチには、法人や支援機関のもとで行う「1号」と、その職場内にいて、直接障害者を指導する「2号」というのがあるのだそうです。

大橋さんは横浜高島屋でジョブコーチ2号の仕事に携わっている方だったのですね。

大橋恵子さんは元体育の教員だったそうですが、実技中にアキレス腱を切る事故を起こし、それをきっかけに職場を変わる決心をしたそうです。

私も元美術の教員だったので、辞めて今の仕事に移った経緯というのがよく理解できました。

あ@花さんも言われているのですが、障害者支援団体の中には、企業説明会において、「いかにこの子たちがダメか」「だから社会がそれを理解して守ってあげなければいけないか」を滔々と語るところが少なくないそうです。

確かに、それ言われたら経営者側からしたら、雇う気は起りませんわなあ。しかも、その障害者の方が辞める立場になって、「いかにその企業が理解ないか」 悪口でも言われたら、誰でも腰が引けてしまいます。

医療事故のクレームが多いため、医者になりたがらない人が増えてるのと同じリクツです。

その点、大橋さんのやっていることの素晴らしいのは、障害者にできることを企業内で発見して、今まで出来ないと思われていたことをさせてることですね。

高島屋さんのような接客業というのは、当然ながら接客に徹したいもの。

以前、表参道のマリナ・リナルディで展示をした時、じっとスタッフの接客を見ていたのですが、それは時間をかけて顧客がほしいものを上手に聞き出しているのですね。

ただ、買ってもらえば良いというものでなく、買った8割以上の人がリピーターになるよう、満足の行く接客をしているのです。

高島屋の接客もそれと同様、そのためには接客に徹したいわけですが、包みに使うリボンやハンカチのパッケージ作りも、宅配便の住所欄の書き込みなど、ロスになる仕事は、そこでお客さまを待たせることになるので、なるべく予め用意しておきたい。

そこでジョブコーチ2号の出番です。

ちゅん平さんの例を見てもわかるように、自閉っ子や障害者に出来ることというのは、意外に多いものですが、そんなリボン作りやパッケージ制作など、すぐに用意できるよう準備がしてあれば、スタッフはより接客に専念できるというわけですね。

なるほど、目からウロコと感心しましたが、世の中には障害者に治ってほしくない人もいるとか、進展があってがイヤだという人もいるようです。

また、学校というのは往々にして、その子が在学している機関だけ問題を起こさなければ良いという考えの人も少なくないようで・・・大橋さんが自分の意志だけでないにせよ、アキレス腱を切るというきっかけで、教職をはなれた理由がわかる気がしました。

だって、いくつか聞いてると、私が教職からはなれた理由とそっくりなんだもん。

その理由についてはいずれ語ることにして、素晴らしいお話が聞けて、大橋さん、ありがとうございました!

 

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