小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

メディアは「イスラム国」と呼ぶのを止めるべし(つづき)

2015-02-04 11:32:23 | Weblog

昨日の記事ですが、あ@花さんから興味深いコメントがあったので、それについてのレスを本日は記事について書いてみようと思います。

以下、色文字はそれについてTwitterでのやりとりとコメントです。
ピンクはあ@花さん、青はわたしです。

でもさ、オウムと違って領土らしきものを持ってしまっているよね。じゃあ満州国みたいなもん?戦後の半島も国なのか敗戦国の領土なのかわかんないよね。それがまだ引きずってるよね。イスラム国と呼ばないのは賛成だけど我々はぎゃくに国家とは何かを問われてると思う。そういう意味で民主党の質問はよかった。民主党にしては。

満州ね。言われればそうだけど、認めるわけには行きませんね。ただ、逆にハリウッド映画みたいにテロリストが支配する世界になったら、確かに国家になってしまうでしょう。考える価値はありますね

本当に国ならば、ヨルダンのパイロットは人質ではなくPOW、すなわち戦争捕虜なんだから、生かしておくのが責務。

筋としては戦争捕虜だけど、アイシルとかボコ・ハラムみたいなイスラム過激派は10歳の女の子に爆弾巻き付けることを平気でやる連中だよね。そういう連中を野放しにしないために、きちんとした法治国家が必要だと思うけど、あの地域はそうはいかない。

こちらの論理が通用しない相手に対しては、こちらが相手のリクツに合わせることはなく、やはり立場、旗幟を鮮明にすることが肝要じゃないのかな

彼らの台頭で私が思い出したのは、国って最初は勝手な宣言とか勝手な線引きから始まるんだよなあ、っていうこと。無法者の世界っていうのなら、世界は最初無法だったんだよね。我が国だって、日本国って国を作ろうと思うんですけどいいですか、とかどっかに許可もらったわけじゃないでしょ。そして確かにテロ組織なんだけど、脅しているのが日本国である以上、国家に準ずる組織と仮定してた方が対応なり成敗なりできるんじゃないかな、と思いました。今「アメリカの鏡、日本」っていう本読んでるんだけど、この中で何度も日本が本音と建前を使い分けられない話が出てくるのよね。

たしかにこの世界、国というのは個々の勝手な線引きから生まれました。

原始時代に遡れば言うまでもなく、日本でいえば戦国時代が良い例でしょう。応仁の乱にはじまり百数十年もの戦乱は、取って取り合い、折りあらば相手の領土を併合する繰り返しでした。

昨日の友は今日の敵、場合によっては実の親子で首を取り合わなければならない世は、今の日本を考えれば、信じられない世の中ですが、逆に考えれば、国というものがなければ、そういった無秩序状態の不安定な世の中に生きなければならない。

また戦乱の世にあっても、親を殺したり主君を追い出した大名は、自らもほぼ同じような目に遭って命を落としています。

程度の差こそあれ、人間は秩序の中ではじめて安定して生きていけるわけです。

そうした礎の上に今の平和な日本国が成り立っているわけです。

先人の文字通り、血のにじむ努力を礎に成り立っているこの国と国民の生命を侵害しようとするすべてのものに対しては断固戦わなければならない、そう私は考えます。

そうそう、あ@花さんの「国家に準ずる組織と仮定してた方が対応なり成敗なりできるんじゃないかな」という意見ですが、私は反対です。

国というものは、ある意味暴力を公然とふるうことのできる唯一の組織でもあります。もちろん法の上においてですが。
アイシルという無法な組織に対しては、あくまでただのテロリスト、ごろつきとして扱うべきではないかと思います。無法に対しては、空爆、陸上部隊の投入で十分であり、国に準ずるものに格上げしてあげる必要はないのではと思うのですが、如何でしょう。

ただ、国に準ずる組織とした方が、この組織を効率よく殲滅できるのであれば、この限りではありませんが。

ちなみにイスラム教が生まれたサウジアラビアを中心にしたアラブ社会というのは、日本の戦国時代以上に殺伐とした、言い方は悪いですが、蛮族がいがみあって殺し合う地域でした。

イスラムの教えというのは、そうした人々を束ねるために必要な教えと考えて良いと思います。

アイシルをはじめとする過激派は、そのイスラムの教えを歪めて極端にしたものですが、それにしても砂漠の民というのは、水も自然も豊かなわが国とは相容れないものがあると痛感する次第です。

↓ こちらは家康公お手植えみかん。人気はありませんが、やはり家康公は今の日本の礎を作った人に間違いありません。

カテゴリー: Weblog   作成者: マスオさん パーマリンク編集

 
コメント
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