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三菱一号館美術館の「印象派と世紀末美術」に行ってきました。
年に何度か美術館の収蔵品を公開する展覧会のひとつだそうです。
ここの美術館、意外に展示スペースが広くて見応えがあります。
今回はいつものルノアールからモネ、ロートレックなど印象派の画家たちを横に、ひときわルドンの作品が目を惹きました。
その中でも『今日の一枚』はこれ、グラン・ブーケ(大きな花束)でした。
こちらの写真はパンフレットから取ったものですが、花瓶に差した花をここまで大きく描いた作品、はじめて見ました。
さる男爵の邸宅に飾るために描かれた17枚のうちの1枚だそうですが、青い色を使っているのはこの一枚のみ。
このサイズの絵がパステルで描かれたというのが驚きですが、花瓶のブルーや、淡いトーンの花の色は、たしかにパステルでないと出ない色です。
いや~お見事!
この絵を見るだけで、この展覧会を見る価値があります(というか、展覧会って「今日の一枚」があれば満足するのですが)。
ルドンという画家、これまで好きでも嫌いでもなく、何となくスルーしてきた人なのですが、最近いちばん個人的に気になる画家になっています。
意外なことに、活動した時代は印象派の画家たちと同じ時代で、名を知られるようになったのが五十路を過ぎてからという人でした。
ウィキによれば
「西洋絵画の歴史のもっとも大きな転換点にあって、独自の道を歩んだ孤高の画家というのがふさわしい」
とありますが、 この「孤高の画家」という表現は、ルドンのどの資料を見ても書いてある表現です。
ルドンといえば色彩豊かな花の絵が有名ですが、それは50歳を過ぎてから描きはじめたもので、その前は幻想的なモノクロの版画を数多く制作していました。
こちらはそのうちの一枚の「眼=気球」(画像はウィキより)
ゲゲゲの鬼太郎に出て来るアメリカの妖怪バックベアードは、ここから来てるという話もありますが、印象派全盛の時代にこういう絵を黙々と作っていたというのが凄いですね。
不思議なのが、ブッダを描いている版画や油絵があること。
展示はこの絵でなく、版画が公開されていますが、このバックのブルーやブッダの色はまさに浄土の色。
生かじりの仏教で描いた絵ではありません。
あのグラン・ブーケの花瓶の色も多分に仏教的なイメージを有していますが、ルドンという画家・・・これから少し見ていきたいと思っています。
三菱一号館美術館の「印象派と世紀末美術」に行ってきました。
年に何度か美術館の収蔵品を公開する展覧会のひとつだそうです。
ここの美術館、意外に展示スペースが広くて見応えがあります。
今回はいつものルノアールからモネ、ロートレックなど印象派の画家たちを横に、ひときわルドンの作品が目を惹きました。
その中でも『今日の一枚』はこれ、グラン・ブーケ(大きな花束)でした。
こちらの写真はパンフレットから取ったものですが、花瓶に差した花をここまで大きく描いた作品、はじめて見ました。
さる男爵の邸宅に飾るために描かれた17枚のうちの1枚だそうですが、青い色を使っているのはこの一枚のみ。
このサイズの絵がパステルで描かれたというのが驚きですが、花瓶のブルーや、淡いトーンの花の色は、たしかにパステルでないと出ない色です。
いや~お見事!
この絵を見るだけで、この展覧会を見る価値があります(というか、展覧会って「今日の一枚」があれば満足するのですが)。
ルドンという画家、これまで好きでも嫌いでもなく、何となくスルーしてきた人なのですが、最近いちばん個人的に気になる画家になっています。
意外なことに、活動した時代は印象派の画家たちと同じ時代で、名を知られるようになったのが五十路を過ぎてからという人でした。
ウィキによれば
「西洋絵画の歴史のもっとも大きな転換点にあって、独自の道を歩んだ孤高の画家というのがふさわしい」
とありますが、 この「孤高の画家」という表現は、ルドンのどの資料を見ても書いてある表現です。
ルドンといえば色彩豊かな花の絵が有名ですが、それは50歳を過ぎてから描きはじめたもので、その前は幻想的なモノクロの版画を数多く制作していました。
こちらはそのうちの一枚の「眼=気球」(画像はウィキより)
ゲゲゲの鬼太郎に出て来るアメリカの妖怪バックベアードは、ここから来てるという話もありますが、印象派全盛の時代にこういう絵を黙々と作っていたというのが凄いですね。
不思議なのが、ブッダを描いている版画や油絵があること。
展示はこの絵でなく、版画が公開されていますが、このバックのブルーやブッダの色はまさに浄土の色。
生かじりの仏教で描いた絵ではありません。
あのグラン・ブーケの花瓶の色も多分に仏教的なイメージを有していますが、ルドンという画家・・・これから少し見ていきたいと思っています。