小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

ドラマ「不毛地帯」

2009-10-16 06:11:58 | Weblog
昨日は夜の9時から「不毛地帯」の2時間18分スペシャルにおつきあい。
あの「白い巨塔」から6年も経つのですね。
山崎豊子先生の大作はほぼ読んでいるつもりでしたが、
なぜか不毛地帯は手をつけていなかったので、なかなか新鮮でした。
さすがにキチンと作っていて面白い。
制作サイドの熱意が伝わってきました。
(ただ内容が重いので、視聴率に結びつくかは今後次第なんでしょうね)。

原作を読んでないので、脚色がどうなっているのかわかりませんが、
ドラマでは唐沢さん演じる元エリート軍人、壹岐正(いき・ただし)中佐が
シベリア抑留に遭う場面と、帰国後、商社に勤める場面が交錯します。
原作は前半4分の1がシベリア抑留の場面といいますが、
原作に忠実に描いていたら、気の短い視聴者はだれも付き合わないでしょうから、
そのあたりはよく考えて作ったのでしょう。

それにしてもシベリア抑留というのが、
自分が生まれた年から、さほど前でない時期にあったということを
あらためて再確認した感じです。
しかも東京裁判でいったんは帰国してから、またシベリアに戻されるというのは何とも・・・。
私が大学時代の恩師・宮崎進先生もシベリア抑留の経験をお持ちですが、
その話は決してしようとはしませんからね。

私が子どもの時に、父から聞いた戦争の話は遠い過去のような気がしましたが、
今考えてみると、そんなに昔のことではないのですね。
それにしても自分が生まれ育った時代というのは、
歴史的には戦争と紙一重の位置にありながら、甘い育ち方をしたものだ。
(今、ちょっとそのツケを払ってる気が・・・)。

写真は不毛地帯とは何の関係もない、海南島のスーパーで撮影した中国のお菓子。
「きのこの山」のコピー商品みたいです。
味は思ったよりましでしたが、キノコの形がばらばらで不味そうでした(だったら買うなって)。
コメント (4)
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