小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

ガンジーの非暴力

2006-08-07 15:40:17 | Weblog
昨日のちゅん平さんのコメントに、こちらの日記で返事します(長くなるので)。
劣化ウラン弾の湾岸ベイビーね・・・。たしかに戦争は百害あって一利なしだと思います。武器商人ならいざ知らず、とりわけ私たち民間人にとって益などまるでない。
ただ、相手が攻めてきた場合のことを考えると、自分や家族を守るために抵抗せざるを得ないと思います。昔は、戦に負けた国民は奴隷にされても文句言えなかった。今はそういうことは、少なくなっているようですが、それでもボスニア紛争や湾岸戦争で、おそるべき虐殺が行われたことは周知の事実です。自分が戦争を仕掛けるつもりがなくても、いきなりミサイルを打ってくる相手に、平和の説法は通用しません。
反面、思い出されるのがガンジーの非暴力です。ガンジーは誰もがご存じのように、暴力にたよらずインドを独立に導いた人物ですが(私のもっとも尊敬する人物の一人ですが)それでも非暴力によって死んだ人間は少なくありません。
独立当時の60数年前、イギリス兵になぶり殺しに遭ったインド人は数知れず。だから、インド本国では非暴力によって家族が殺された人も多いため、ガンジーを良くいわない人も多い。ただ、ガンジーの素晴らしいところは、イギリスとの禍根を最小限に抑えた点にありましょう。今の中東紛争と比較すると雲泥の違いです。まあ、パキスタンとの間に禍根は残りましたが、これはガンジーの責任というのは酷でしょう。
とはいえ、ガンジーの非暴力はインドだからこそ、ガンジーだからこそできた世界的に稀な例だと思います。それにしても、ガンジーは戦わなかったわけではない。武器をとらなかっただけで、非暴力という形で戦い続けたわけですね。
コメント (2)
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