漂着の浜辺から

囁きのような呟き。

十二国記

2011年12月08日 | 読書録

 最近、小野不由美の「十二国記」を続けて読んでいる。
 作品の存在はずっと前から知っていたけれども、読もうと思ったことはこれまでなかった。もともと僕はあまりハイ・ファンタジーは読まない方だし、中高生向けの小説だろうと思っていたからだ。けれども読み始めると、確かにヤングアダルト向けではあるけれども、これが結構面白い。
 もともとは、なんとなく手にとった「緑の我が家」という、この作家のそれこそ小中学生向けの小説を読んで、確かにストーリー的には子供向けではあるけれども、さすがにとても上手い、読ませる作家だと改めて感じたから、その隣に並んでいた「十二国記」もちょっと読んでみるかと読み始めたのが最初。
 今読んでいるのは、第四作目の「風の万里 黎明の空」。シリーズはまだ完結していないようだが、ここしばらくは続編も出ていないようだから、本当に完結するのかどうかはわからないけれども、作品の世界が世界だから、どこで打ち切っても構わないのものだろうが、やはり一応の完結は見たいというファンは多いにちがいない。中高生には、まちがいなくおすすめできるファンタジー作品なんじゃないかと思う。