漂着の浜辺から

囁きのような呟き。

黒蜥蜴と虹男

2007年02月18日 | 映画
 急に昔の変わった日本映画を見たくなって、昨日(土曜日)の帰りに、ビデオを二本、借りました。

 一本は、美輪明宏主演の「黒蜥蜴」
 この有名な作品、まだ観ていなかったんですよね。
 美輪明宏オンステージといった感じ。役にハマッてましたね。あと、ちょっとだけ出てくる三島由紀夫が、何か、凄かった(笑)。まあ、登場人物が、皆かなり美男美女揃いでした。とってもナルシスティックな映画でしたね。

 もう一本は、角田喜久雄原作の映画化作品、「虹男」。1949年作品。
 全然聞いたこともない映画だったんですが、パートカラーという、部分的にカラーが使われている変わった映画ということで、パッケージからは、どこか「カリガリ博士」を思わせるものもあったし、面白そうだと思い、借りてみました。
 ですが、内容的には二時間ドラマのようなもので、音楽など、それなりに愉しく観れましたが、期待していたカラーシーンというのは、メスカリンの幻覚シーンだったのですが、ただ七色の色をつけたフィルムがほんの少しだけ映し出されるといったもの。モノクロの中に、いきなりカラーが出てきたら驚くでしょうが、それは当時のことで、現在のこちらとしては、多少拍子抜けではありました。