38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

土佐嶺北に、視察。

2007年12月17日 | 農と暮らしの日記
高知県土佐郡土佐町、「高須の棚田」。
冬の棚田の風景はあまり見る機会がない気がする。ここは今日初めて訪れ、その規模と手入れの行き届いた(ように僕には見えた)様子に感動した。「棚田百選」には入っていないけれど(で、棚田百選に入っている棚田がどんなふうにすごいのかよく知らないけれど)、とにかく「昔の人ってすごいな」と思わずにいられない。そして、「いまこの田を耕している人もすごい……」。



この棚田のある土佐町に行ったのは「研修」である。
西条市および西条地区の青年農業者協議会の行事で、例年は年末か年始頃に1泊2日で主に四国の外に研修旅行に出かけているようなのだが(僕はまだ行ったことがない)、今年は先日の役員会でその候補地がいくつか出て、この高知県の「嶺北地域」もその一つに挙がり、だけど「ここなら日帰りで行ける」ということで、正式な?研修旅行の候補からは外れて、「だけど行ってみたいねー」という人がけっこういたので、臨時の研修が急遽組まれ、本日実施となった次第。泊まりの研修にはまず参加できない藤田家族の現状でも、日帰りなら……ということで僕のみ参加。



で、視察は午前中が「JA土佐れいほく」。
夏秋の農産物が多い地域のため、この時期は圃場視察には向かないということで担当者さんの話を聞きながら資料をいろいろと見せていただき、さらにあれこれの質疑応答で、かなり勉強になった。とにかく、”四国三郎”吉野川の源流にあたるということで、上流としての責任みたいなところから環境保全型の農業への取り組みが盛ん、というところが視察のポイント。詳細は上記HPをご覧ください。



午後は環境保全型農業の一環でもある「土佐町堆肥センター」。町内の畜産農家から持ち込まれる牛糞を25日間で堆肥化し、町内の稲作農家や町外の園芸農家を中心に販売しているとのこと。かなり標高の高いところにあり、そこに至る山道沿いに冒頭の棚田が連なっている。

なお、この土佐町には「有機のがっこう 土佐自然塾」がある。
山下一穂さんが塾長を務める有機農業の研修所というようなところで、ここから巣立った人たちが周辺で就農し始めているそうだ。埼玉県小川町や静岡県富士宮市のように有機農業の盛んな地域になっていくのかもしれない。



月曜なので出荷はいつもどおり。
昨日のうちに出荷できるものは済ませ、朝いちばんの納品・出荷も早めに出かけて、8時集合で貸し切りバスに乗車。視察を終えて午後4時過ぎに帰宅、明朝ぶんの収穫、荷造りなど。



<本日の野菜セット>例
人参、里芋、さつま芋各種、大根、まびき蕪、小松菜、チンゲン菜、ブロッコリィ、太葱、など。
コメント
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