38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

祖母の命日、田に水。

2006年06月16日 | 農と暮らしの日記
昨日の雨が霧となって大地から立ち上る朝。

久しぶりにJA水都市に出荷する。
朝一番でグリーンボウルとブロッコリを収穫。急いで「本日の朝どりは……」の手書きポップを作って直売所へ。

帰宅しての朝食はサンドイッチ。
薫の手作りパンに、うちのリーフレタス(固くて商品にならない)、中玉トマト(一番果の試食)などを挟んだもので、枝豆(同じく試食)、ブロッコリ(の芯だけ。出荷の残り)が添えてある。あー贅沢、贅沢。

午前中、いよいよ田んぼに水を入れる。
ポンプの扱いを教えていただきバルブを開けると、勢いよく放水。しばらく水の広がる様を眺めながら、畦の水の漏りがちだというところを泥で押さえたり、四隅にたまった土を内側へ掻き出したりしておく。

時間がかかるので、その間、トマトの整枝と誘引。
あちこちに分けて作付けてあるトマトはいずれも2~3日見ないと、あっという間に主枝と脇芽が伸び、その重みでぐにゃりと頭を垂れてしまっている。このところの「晴れ続き、週一で適度の雨」という天候が、乾燥に強いこの果菜に勢いを与えているようだ。

約1時間おきに田んぼに水の様子を見に行く。
しかし、当初見積もった4~5時間を過ぎても水はまだトラクタの耕耘跡の溝をようやく潤す程度。一度目の代かきを今日中にという思惑は捨てて畑仕事に専念、夕刻、直売所へ売れ残り野菜の引き取りに急ぐ。

結果は、本店で8個出したグリーンボウルが半分以上の残。
店内でたぶんうちだけだったブロッコリは11袋(2個組み)出して1袋の残。ただ、今日は本店以外に2つの店舗にも出しており、それが帰ってきていないので結果はなんともいえない。週末の出荷をどうするか、判断が難しい。

そのついでに実家に立ち寄る。
祖母の仏前に、命日には似つかわしくないがキャベツとグリーンボウル、ブロッコリを供える。小さい頃、借家の小さな裏庭で菜っぱを育てていた祖母。「鍬は水につけてから使うたら、木がふくれて抜けんようになるんぞ」と教わったこともある。思えば僕の農の原風景といえるかもしれない。

さて、田んぼに戻ると、まだ水は十分でない。
土地の世話をしてくださっている方の指示に従い、とりあえず水の入っている部分からトラクタを入れ始め、暗くなったところで途中終了(写真)。水もいったん止めて、明朝早くから再開することとする。

週間予報がまた変わり、次の雨は一週間後。
田植えまで作業は順調に進みそうだ。



【お知らせ?】
今日の写真は携帯で撮りました。ついにデジカメが完全に故障(この数日、画面がなんだか変だったでしょう? 今日は撮影自体が不可の状態)。我が愛機はパナソニックLUMIXのDMC-FX1で、第1号機は昨年の研修中に堆肥の踏み込み作業中に落として数ヶ月後に発掘された。今回故障した2号機はそれと色違いの中古。第3号機を探すか? (どなたか不要のデジカメお持ちではありませんか?)
コメント (2)
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