38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

焦り、慢心、心の隙。

2006年06月14日 | 農と暮らしの日記
雨を前に畑の作業を一気に片付ける日。
植えるべき苗はすべて植え、耘うべき畑はすべて耘う。

朝めし前に、葱苗の除草をついに終了。
朝食後すぐにインゲン約100株(小学校横にっぽん畑)と、近所の農家の方から苗をいただいた茄子約70株(半田の下の畑)の定植を済ませ、ついでに諸々の草取りや観察、手入れ(たとえばゴーヤのつるが隣のほうへ伸びているのを戻してやる、とかです)のあと、いよいよ里芋除草(電車の見える田んぼ)の仕上げに向かう。すでに薫が残りの半分以上を刈りとっており、1時間ほどしゃがみこんで作業終了。一面の”スギナ畑”だったところが、とりあえず、「里芋だったんか」とわかる程度になった。

午後は薫が幼稚園に読み聞かせに行くので、早めの昼食。
渚が水曜で早く戻ってくるため、その前に1時間ほど”桃の木の畑”へ。ここのキャベツ、ブロッコリはどうも肥料不足のようで生育が明らかに鈍いので、追肥・中耕を兼ねて土寄せしてやる。家に戻るとすぐ、愛媛ゆうき生協の方が配達に来られたので、そろそろ出荷したいキャベツ、グリーンボウルの見本(別の畑の生育のよいもの)を各1個お渡ししておく。不思議なもので、キャベツのうち、あれだけ虫食いのひどかった品種「金系」が先に仕上がってきた。植物の本能なのだろうか。

太陽が少し傾いた頃、トラクタに乗る。
3月に種を播き、主に5月に収穫した各種の葉ものの畑(小学校横はわい畑)をついに整理。一面の”花畑”になっていたところで、まだ春菊の黄色い花が残っているが、里山を削るブルドーザーの気分でアクセルをふかす。収穫のあとは、きっと素敵な生態系ができていたはず。数え切れない種類の虫たちはどこへ移動するのだろう。うまく生き延びてほしい(だからって、キャベツやトマトに悪さするなよ)。

その足で”要修理のハウス”へ。
雨となれば、また数日から下手すれば1~2週間はトラクタが畑に入れなくなるので、先日整理したハウス1棟ぶんを取り急ぎ耘っておく。間口6m×奥行25mくらいの狭いスペースだが、4か月も乗っていると、さすがに慣れてうまくなるもんだ……なんて思っていたら、やはりそういうのが”隙”っていうのだ。バックするときに端に寄りすぎて、前にも後ろにも進めなくなってしまった。悪あがきすればするほどタイヤがずれてますます寄ってしまう。観念してエンジンを切り、しかるべきところに助けを求めておくが、トラクタ救出は週末以降になるだろう。田植えも遅れるかもしれない。

夕方、予報通り雲が広がり、風が強くなってきた。
日没前に枝豆150株を植え(写真)、朝植えた茄子にも支柱を立ててやる。19時半、余裕をもって終了。おなじみの蛙の声に送られてペダルを漕ぐ(こういうときはやっぱり、涼風を全身で感じることのできる自転車が最高)。

予報を確認すると、「今夜から」だったはずの雨は夜半から。
あさっても晴れのマークが出ている。怪しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする