さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

期待以上の激戦/新旧対決4・18/一部、って?/増刊で復活

2023-02-17 00:09:53 | 話題あれこれ



今頃感想ですが、火曜のFODプレミアムは、全6試合予定のライブ配信ながら、2試合中止。
日本とWBOアジアのスーパーフライ級タイトルマッチ二本立てのはずでしたが、日本タイトル決定戦の川浦龍生vs橋詰将義戦が、橋詰の負傷により(腰痛とか)でなくなりました。残念。

全4試合となり、当然川浦、橋詰お目当てのお客さんも見に来なかったりしたんですかね、ちょっと客入り寂しい感じも。
しかし残ったWBOアジアパシフィックの決定戦は、ベテランサウスポー中川健太に、若い古谷昭男が果敢に挑み、期待以上の?大激戦。

バッティングで鼻梁を切るハンデを負った古谷に、中川が返しの右フックでリードし、9回は猛攻を仕掛けるが、凌いだ古谷が10回、右ストレートを立て続けに決めて逆に大攻勢。
中川がまたそこから攻め返し、終盤は見るからにハンドスピードを落とした両者が、疲弊しながらも果敢に打ち合う。
判定は大、中、小差の数字が出るも、3-0で中川でしたが、両者に拍手したい、激しい闘いでした。


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試合数が少なくなったときは、合間の行事やらナントカ式やらご挨拶やらで時間を稼ぐのが通り相場ですが、この日も同じく、月間表彰式がありました。
佐々木尽や阿部麗也の「壮行会」風な意味もあったのでしょうが、その後に佐川遼、松本圭佑が登場。
両者が争う日本フェザー級王座決定戦の日時が、4月18日に決まったとのこと。
FODプレミアム配信のダイヤモンドグローブ枠、ということもあり、ここで両者登場と相成りました。


4月は色々あって大変なひと月ですが、そこにまたこないな大一番が入ってきました。
しかし楽しみですね。会場に見に行くなら、見にくい大会場よりも、ホールでこういうのをじっくり見る方が幸ありかなあ、なんて、今さらなことを改めて思ったりする今日この頃ですが(笑)何しろ要注目、必見の好カードです。
そして、日本のボクシングの夜明けとは、このようなカードが単独で、中規模会場のメイン開催、そしてAmazonPrimeで配信されるようになること、だと...ま、いつも思うことをまた思った次第、です。


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以前取り上げた、DAZNの廉価プラン、DAZN Globalのコンテンツが発表されました

私とてボクシング以外何も見ない、かというと、たまにサッカーのハイライトくらいは見ますが、基本はボクシングが問題無く見られたら良いので、乗り換えようかなあと思っていたんですが、いざ蓋が開いたら、変な表記あり。
コンテンツ一覧を見ると、マッチルームボクシング(※一部対象試合)とあります。
一部って何よ、って話ですが、詳細は全然わかりません。

ただ、こちらの記事で見る限り、今のところ予定されている試合は全部見られるみたいです。
しかし、ならば何をもって「一部」なのか。
今後は、ラインナップの一部が見られなくなる、ということなのか?

次の日曜は英国と米国から、早朝と午前中、配信二本立てで、どうやらそれは問題無く見られるようです。
ただ、普通のアタマで考えればそうですけど、この手の話って、どうも安心出来ないというか、何があるやら知れたものではないですからね。

サッカー好きの方々からも色々不満の声が上がり、どうやらF1ファンの期待も裏切ることになる?
DAZNの先行きについては、ある程度、こちらも心の準備が必要なのかもしれません。


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ボクシングマガジン増刊、パーフェクトガイド発売。
月刊の方が復活するという話は聞こえてきませんが、ひとまず編集部が動いて作成された模様。





WOWOWで海外ボクシングはとりあえず見る、という視聴者層は、我々ボクシングファンが思う以上に厚みがある、と昔、よく聞きました。
そういう層にはこの増刊、非常に好評なんだそうですね。
私は気まぐれで買ったり買わなかったりですが、今年は買っておこうかなあ、と思っています。
まあ、それが月刊の方が復活する足しになるかどうかというと、ちょっとわかりませんが...。




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語るに値する話だけを 中谷潤人、田中恒成の今後は?

2023-02-16 06:55:28 | 関東ボクシング


昨日は早朝から、井岡一翔はエストラーダと対戦出来ず、しかし中谷潤人とも対戦せず王座返上、ジョシュア・フランコと再戦へ、というすっぽ抜け話を知って、思わず、乾いた笑いが漏れました。


結局、誰とやって勝てるかどうかとかよりも、まず、全部自分の側の仕切りでないと動かない。或いは動けない。
それが井岡一翔の現実なんでしょう。それでは、大阪時代と本質的に同じです。
あれやこれやとありながらも、大阪時代の状況は、彼にとって心苦しいものであり、そこからの脱却が、今の井岡一翔を支えるものだったのではないか、という一点において、まだ彼の試合を見る理由が残ってはいたのですが、どうやらそれさえも、こちらの勘違いだったようです。


結論としては、このお方のやることをとやかく言うたり、気にかけたりするのは時間の無駄、ということですね。
なんか、駄目押し食らった気分です。しかし、ある意味スッキリしたかな、というところでもありますね。
もう、彼の試合を、そんなに気を入れて見ることはないでしょう。対戦相手次第、ですかね。



そういうことで、気になるのは中谷潤人の次です。
WBO王座が本当に空位になるなら、中谷が空位決定戦に出ることになりましょう。
ランキングを見るとWBOスーパーフライ級は、1位中谷、2位はモロニー兄弟の弟、アンドリュー。3位が田中恒成。

アンドリュー・モロニーはジョシュア・フランコと3度闘い、勝てなかった(2敗、1無効試合)ですが、ノルベルト・ヒメネスやフロイラン・サルダール、ルイス・コンセプションに勝った星があり、上位の実力は充分。
田中恒成は言わずと知れた、三階級制覇の元王者。
どちらと組まれても、見応えアリの好カードですね。


中谷と、このどちらかのカードが、それこそ井上尚弥、フルトン戦のアンダーに入りでもしたら最高ですが、どうなりますか。
モロニー弟ならすんなり来てくれそうですし、田中恒成が名古屋ナショナリズムの柵を破って、それこそAmazonPrime興行のような大イベントに出るとなれば、それはそれでもう、諸手を挙げて大歓迎です。
とはいえ、多分そうはならなさそう、とも思っているわけ、ですが...。


その田中絡み?の話、と言ってしまうと微妙ですが、IBF王者フェルナンド・マルチネスの次戦は、IBF1位ジェイド・ボルネアとの指名試合だそうで、こちらのTweetによると、このたび入札が終わったそうです。





わかってはいることですが、報酬額の安さに愕然となりますね。
両者合わせて2万5千ドル。王者マルチネスの取り分は16250ドル、だそうです。
これなら、勝った方を名古屋に招聘することも、容易に出来そうですね。
田中恒成の先行きもまた、大いに気になるところですが...。


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少なくとも次、エストラーダ戦は無理? 井岡一翔vs中谷潤人戦、入札へ

2023-02-15 00:38:03 | 井岡一翔



WBOスーパーフライ級の指名試合、井岡一翔vs中谷潤人戦の交渉は合意に至らず、入札へ
WBOが発表。23日にサンファンで予定されている、とのことです。


どういう交渉経過か、報じられてはいませんが、記事によるとWBC王者ファン・エストラーダは、井岡が無冠であれば対戦は受けない、という、以前出ていたのとは違う話になっています。
もしそうだとしたら、少なくとも次戦での対戦はないわけですね。指名試合を回避したら剥奪になるでしょうから。

だとしたら中谷潤人一択、入札に応じるしかない、と普通に考えればそうなります。
つまりは中谷潤人と闘う前提で、あとはどちらが興行するか、入札で争うというわけですね。


しかし今から入札までの間で、さらに何らかの話し合いが水面下で進み、結局入札無しで合意、というのが、過去の事例では圧倒的に多いです。
薬師寺保栄vs辰吉丈一郎くらいじゃないでしょうかね。ホンマのホンマに入札まで行ったのは。
だいたい、何がどうなったのか、表には話が出ることなく終わるのが常ですね。


ひょっとしたら、何らかの形で中谷潤人戦を回避しつつ、エストラーダと闘う道があるのかもしれませんが...或いはそれを模索している段階なのかもしれません。
それぞれの陣営も、あれこれ思惑があるのでしょう。
そりゃ、いっそ入札で争えばはっきり白黒が付く、というものですが、なかなかそんなわかりやすい話にはならないものです。

とりあえず、23日かその前後に、また続報があることでしょう。はてさて。


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試合順は常識の範囲で 4月8日有明、拳四朗vsゴンサレスが「メイン」か

2023-02-14 00:04:13 | 関東ボクシング




ということで昨日の会見を受けて、怒濤の如く、ネット上見るだけでも記事が溢れています。
もう、どれを取り上げようか迷うくらいですね。
ひとつ取り上げるとしたらこれですかね。
試合はESPN+などで世界各国に配信される、という情報と共に、本田会長のコメントとして、那須川天心デビュー戦は、興行のトリ、最後の順番、メイン扱いにはならない、ということですね。

そりゃ、日本国内向けの話だけなら、那須川をメインにという発想も当然あり、実際ポスターなんかは那須川がど真ん中です。
あーあ、こういうことするか...誰も得せえへんのになあ、と溜息が出ますが、試合順が最後ということにはならない。
そりゃ、世界中に配信するんですから、さすがにそんな馬鹿なことしたら笑われる、という判断でもあったのでしょうね。



さて、一番気になっていた会場は、有明アリーナ。
これは嬉しくないですね。立地が良いとは到底言えない上に、前回同様の「体制」で興行されるのだとしたら、メモは取れんわ見にくいわ、会場の出入りに異様なほど時間食われるわで、ええことは何も無いです。
正直、ここでやるなら、会場行かずに家でライブ配信見る方が楽か、と思うほどです。

さいたま新都心よりは近いことだけがプラス材料ですが、そんなもの、私にしたら、言えば誤差の範囲内。
正直、都内のもうちょっとマシな会場なかったんか、と思いますが、まあ無かったんでしょうね。
この会場が「常打ち」的な存在になってしまうのは、どうにもありがたくない話です。まあ、改善される部分もある、と信じたいですが。


那須川の相手は、勝手な思い込みで外国人かと思っていたら、ヨナッパーと称する右アッパーでお馴染み、真正ジムの与那覇勇気。
今、日本バンタム級4位。ある意味、先に発表された賞金トーナメントに匹敵する、或いはそれ以上の大チャンスですね。
那須川からしたら、デビュー戦から一定以上の力があり、しかも多少変わり種?なボクシングをする相手で、難しい部分もあり、かもしれません。


しかし、この相手選びを見るに、ひょっとしたらこの先、日本タイトル、ないしはタイトルホルダーへの挑戦もあり得るかもしれませんね。
そういう、然るべき道を那須川のようなスターに通らせ、勝ち抜く過程をしっかり見せるというキャリア構築が実現したら、それはボクシング界に対する、那須川天心の大きな貢献と言えるでしょう。
かつてはカメダみたいな「スカ」にそれを期待するという、愚か極まりない過ちを犯したボクシング界ですが、那須川がその実力でもって、期待に応えてくれたら、ボクシングファンとしてはひたすら感謝あるのみ、です。



で、おそらくメインに据えられるのは、寺地拳四朗vsジョナサン・ゴンサレス。
これはもう既報通りという感じですが、意外だったのが井上拓真vsリボリオ・ソリス戦、ですね。
てっきり井上尚弥の次戦と一緒に、と思い込んでいたんですが、考えたらチーフトレーナー井上真吾氏にとっては、別の日にした方が、負担が分散されて良いのでしょうね。そこに考えが及んでいませんでした。


そして、これも海外では既報のキコ・マルチネスvs阿部麗也に加え、ウェルター級国内頂上対決の小原佳太、佐々木尽戦。
これまたAmazonPrime配信試合ならではの、ええとこ取りの好カードですね。
従来の枠組みでは、簡単には組まれない試合のひとつでしょう。

しかし佐々木尽、もちろん彼自身が強く、強打の魅力を秘めたボクサーであるのも事実ですが、よくここまでキャリアを立て直してきたなあ、とも思いますね。
あの計量失格の件で、普通なら失速、転落の一途、となっていても不思議ではないですが...もちろん運もありましょうが、何より本人が辛い状況でも投げやりにならず、前向きな姿勢を取り直して、ボクシングに取り組んできたからこその再浮上なのだ、と思います。
歴戦の小原佳太は強敵ですが、もし彼の強打が、若干脆い?ところもある小原を捉えたら、というスリル溢れる想像もしてしまいます。
これもまた、世界各国に配信されるに足るグレードがある、良いカードです。楽しみですね。



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那須川天心デビュー戦、本日13時より記者会見 YouTubeでライブ配信

2023-02-13 09:32:43 | 関東ボクシング




那須川天心デビュー戦について、本日午後13時より、会見があり、YouTubeでライブ配信されるとのこと。
こちらで見られるようです。







もちろん彼のデビュー戦は楽しみですが、やると決まっている話のみならず、他に何の試合があるのか、会場は、とかその他の情報が気になるところですね。
しかし「主語」にすべきは他の名前では無いのか、と思ったりもしますが。
そういう常識を覆すレベルの逸材であるというなら、それで済む話なのかもしれませんが。


まあ、何にせよやっと発表です。
Amazonもえらい力の入れようです。
当日は、余程の不都合でも無い限り、会場に行きたいと思っていますが...はてさて、ですね。




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寺地拳四朗vsジョナサン・ゴンサレスは4月8日 月曜に会見、正式発表へ

2023-02-12 07:29:11 | 関東ボクシング



ということで寺地拳四朗、ジョナサン・ゴンサレスのライトフライ級三冠統一戦は4月8日、東京開催と、BoxingSceneが「確認」した、という記事です。
どう確認したのかは書いてありませんが(笑)まあ確かです、ということなのでしょう。





月曜の午後にも東京で会見予定、そこで正式発表となる模様。
見出しには、試合も東京で、と書いてあります。埼玉も東京の内、だったら嫌ですが...まあ、当日のさいたまSAでは、東方神起、というグループのコンサートがあるそうですんで、違う会場になると思われますが。
さて、会場はどこですかね。それによってこちらの都合も変わってきますので...はてさて。



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絶賛/全部、4月8日ですか/敵地も怖れず/参考?/支配の時代が終わり

2023-02-11 08:29:22 | 話題あれこれ



前記事でも少し触れ、コメントもあれこれいただいた那須川天心プロテストですが、帝拳ジム本田会長のみならず、相手の南出仁のコメントも、ほぼ絶賛に近い内容です。
映像を見ていないので何ともですが、何しろスピードがあるようですね。

手が速い、足が速いのみならず、というところなんでしょうか。判断の速さ、という意味では、例えば若き長谷川穂積なんか、相当なものでした。ああいう選手はなかなか見ないですが...井上尚弥とは違った感じで、長谷川的なサウスポーとして見れば良い、という選手なのかもしれませんね。その上で倒せるようになれば、という。

しかしどれだけスターであろうと、ボクサーとしては新人です。あまり過大な期待を背負わせず、普通に楽しみな、というところで見ていきたいですね。


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さて、井上尚弥が標的とするもうひとりのスーパーバンタム級王者、ムロジョン・アフマダリエフの試合日程が出ました
4月8日、テキサスのDAZN興行で、マーロン・タパレスとIBFの指名試合です。
ジェシー・ロドリゲスの試合もある興行ですね。

DAZNなんで、ライブで見られるでしょうが...この日は本当に、なんでもかでも全部ここですか、という感じです。
シャクールvs吉野修一郎も別興行ですし、日本では大興行があると噂の日でもあります。
まあ、日本時間だと土、日にまたがるわけですが。

このぶんだと、土曜夜に首都圏で大興行があり(Amazon配信?)、翌日曜にDAZN、ことによるとWOWOWオンデマンドも?と、大変な週末になりそうです。
もちろん、楽しみではありますが、重なるときは徹底的に重なりますね...。


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スティーブン・フルトンのトレーナー、ワヒド・ラヒームのコメントが出ています。
井上尚弥戦は完全アウェーの闘いだが恐れない、という。

まあそれは、そういう意気込みだというだけの話ですが、日本で闘うという話になったときに頭をよぎったのが、あのロイ・ジョーンズvs朴時憲戦である、というのは。
また古い話やなー、と思うものの、当然ながら、アメリカではやはり、強烈な印象を残した判定だったのでしょうね。

で、それは韓国の話や、一緒にすんな、と言えるかというと...あんなトンデモ判定はさすがにありません、なんて言えないのが辛いところですけども。
もしこれが「カメダvsランダエタ戦がよぎった」だったら、一言も無いですわね(困)。
まあ、そんな試合、あったことも知らないでしょうが。
何にせよ、もし井上戦で、競った試合になったとき、声高に変な事言わんといてや、という感じではありますね。


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で、ポール・バトラーがそのフルトンを「評価」
自分の闘い方を参考にするのでは、とコメント。

再起表明もしたという話のバトラーですが、そのためでもあろうとは思うものの、都合良く記憶を変換しているなあ、としか言えませんね。
自国のメディアに、サンドバッグ同然、手も足も出ない、と揶揄されたあの闘い方が、誰かの「参考」になる、とは。
正直、開いた口が塞がりませんが...井上も苛立つというより、勝負にならんで困っている、というに過ぎなかったのでしょうし。

しかし、ある意味ではタフというのか。きっちり叩き伏せられて、それでもまだ、こんな物言いをするんですから。
ここまでくると、井上尚弥でさえ、もうお手上げじゃないでしょうか(笑)。


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ゲンナジー・ゴロフキン、IBFミドル級王座返上。WBA(スーパー)王座のみ保持、となる。

DAZNとの大型契約(一部報酬が株式だった、とかいう、ややこしい話でしたが)がどうやら終わり、FAの状況にあるとのことで、IBFの指名試合、エスキバ・ファルカン戦には魅力を感じず、という、まあ昨今よくある話ですね。
あのゴロフキンとて、こんな「当世風」な状況に身を置くことになるのか、と思いますが、金路線じゃなくてカネロ戦を闘い終え、年齢のこともあり、こういう選択をすることもある、のでしょう。

しかしWBAの方も、エリスランディ・ララとの対戦を指示、ということで、これまた...ベテラン対決ですが、色んな意味で魅力的なオファーたりえるか、というと疑問です。
とはいえ、これも忌避するとなると、引退という選択になってしまいますかね。

傍目には、もう闘いたい試合が無いならそうすべき、と思うところですが、なかなかそんなことにもならないでしょうし...さりとて、中途半端な心身でリングに上がって、良いことなんて何も無さそうですし。
かつて、問答無用の強者として、その力で何もかもを蹴散らしていたゲンナジー・ゴロフキンも、力による支配はもはやならず、その時代が終わりに近づいています。今後、どういう道行きになるものでしょう、か。




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名実ともに「日本史上最高」 井上尚弥、最多6度目のMVP

2023-02-09 11:53:18 | 井上尚弥



井上尚弥が6度目のMVP獲得。年間表彰の話題です。


正直に言って、国内外問わず、プロのボクシングを見るのに、年間表彰のようなものに、あまり関心は払わないクチです。
シーズン制でやるスポーツでもないし、リーグ戦があるわけでもない。
それに、日本の表彰の仕方や、賞の名目も何だか古いというか、本当にボクサーに対する評価や表彰に適したものかどうか、という疑問もあります。

最優秀、技能、殊勲、敢闘、努力、新鋭、KO...まあ、わからんでもないけども、昭和の時代に考えたものをそのまま、今も通じるものと疑わずに来ている感じが、何とも据わりが悪いというか。

最優秀はまあ、純然たるMVP投票なんでしょうが、技能、というのは何だか曖昧で。
KOするのも技能なら、捌いて判定で勝つのも技能ですし。具体的に「技巧派賞」とかにした方が良いかもです。
さらに言うなら「矢尾板貞雄賞」とか。メキシコでは昔「ミゲル・カント賞」があったそうです。今はどうか知りませんが。

さらに殊勲、敢闘、努力、というのも、割と適当に振り分けられることが多いような。
殊勲、は例えば格上の相手に勝ったとか。例えば今度、吉野修一郎がシャクール・スティーブンソンに勝ったら文句なしでしょうけど、今回は中谷潤人。
はっきり、言葉のイメージとは違いますね。MVP投票三番目、って感じですか。

敢闘や努力に至っては、もうさじ加減ひとつです。
新鋭、はわかりやすいですが、KOというのも...世界王者がKO勝ちするのが貴重だった時代なら、国内強打者が獲ることもあったけど、最近はそれもどうかなあという感じですし。
これも技能と同じで「藤猛賞」「ロイヤル小林賞」「浜田剛史賞」とでもすればいいかな、と。
イメージに合う選手がいなければ、該当者無しで良いわけですし。



そんなこんなで、普通ならあまり気にしない年間表彰ですが、今年は井上尚弥6度目受賞で、白井義男や具志堅用高を超えた、というのは、重要なトピックかな、と思った次第です。

戦後間もなく、敗戦国日本を勇気づけた国民的スーパースター白井義男。一時は国民栄誉賞まで取り沙汰された、ボクシングの代名詞、具志堅用高。
共にボクシングの枠を超えて、国民的、という表現に相応しい広範な知名度を持ったグレートを、井上尚弥は遂に超えたわけです。

ボクシング界がその自業自得により、社会からの信頼や関心を落ちるところまで落とした時代を経て、これだけ高度な試合を、長きに渡って数多く実現し、見事な内容と結果を残し続けるボクサーが現れたことは、ひとつの奇跡であり、ボクシングファンなら誰もがまず、感謝と敬意のありったけを贈ると思います。

そして、その偉大さが、年間表彰の記録という形で、またひとつ形になったのだなぁ、と。
名実ともに、日本のボクシング史上、最高のボクサーであることを語る材料が、ひとつ増えた。
「実」の話ならすでに済んでいたことでしょうが、こういう形で「名」がそこに加わった、と言えるでしょうね。


表彰式は22日。コロナの影響で3年ぶりになるとか。
そういえばやってなかったですね。
この頃にはもう、次戦の発表も済んでいるでしょうか。




そういえば今日は那須川天心、プロテストなんだそうですね。

寺地拳四朗、ジョナサン・ゴンサレス戦がなかなか発表されないのはなんでかな、と思ってましたが...世界統一戦が新人のプロテスト待ち、だったんだとしたら、前代未聞というのか何というのか。
最初からそんなに、大きな期待をかけてしまって良いのかな、と思ったりもします。
こればかりは実際、見てみないと何とも言えない部分ではありますが。

とりあえず4月8日?の興行は、週明けにでも発表になる?いよいよですね。



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飛行機乗って、どこ行くの?

2023-02-08 12:49:49 | 井上尚弥





ん?というTweetです。
フルトンさん、どこ行くの?
ていうか、「来る」のかな?



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文字に起こすと「罵り合い」だけでもない 怪物ベナビデス、プラント戦は3月25日

2023-02-08 05:28:28 | 海外ボクシング




WBCスーパーミドル級暫定タイトルマッチが、3月25日に決定。
王者デビッド・ベナビデスと、元IBF王者ケイレブ・プラントが会見で一触即発。林壮一氏の記事です。


二度ばかり掴み合い寸前で分けられたとか、罵りあったとかいう部分を見ると、まあよくある剣呑な盛り上げかと思うところです。
しかし、ベナビデスがプラントを「カス」と表現した部分を除けば(おそらくプラントが前戦でKO勝ちしたあとのジェスチャー、態度の悪さを指しているのでしょう)、それ以外は、互いに実力を認めた内容でもあり。
ベナビデスの方は格上目線、ではありますが、プラントの方はより冷静な趣です。
文字に起こせばそうなる、ということかもしれませんが、この辺は互いにわかっているというか、馬鹿じゃ無いんだなあ、と。


しかしこれは楽しみな一戦です。
カネロ・アルバレスが、米大陸のスターがひと息つきたいときにやる、欧州勢との「一服」に走るらしい、と言われる中、事実上「暫定」を外してもいいカードだと思いますね。
まあ、WBCはカネロの言いなり、良いなりに決まってますけど、いずれこのベナビデスに「乗り換え」をする日が来るのかもしれません。
ヒスパニック系のファンにとっては、盲目的な好感の対象であるらしいカネロですが、やはり人気のみならず、力という現実が支配するのもまた、ボクシングの真実です。
いつかデビッド・ベナビデスと対すれば、その力の前に、厳しい現実に直面するのかもしれません。
今のところ、というかここ数年は、なんだかんだ、その場に立たずに済むよう、巧みに懸命に立ち回るのが、カネロの活動における最重要テーマである...傍目には、そんな風に見えて仕方ありません。




話は戻ってベナビデスvsプラント戦、楽しみなカードですが、日本で、というかWOWOWでこれがライブ配信の対象になるかというと、どうでしょうか。
微妙?かもしれませんね。もちろん他との兼ね合いという面もありましょう。

そして、来月、マーク・マグサヨvsブランドン・フィゲロアとか、このベナビデスvsプラントとかが、WOWOWは録画放送だけれども、U-NEXTではライブ配信される、なんてことになったら...。
色々と考えねばならなくなるなあ、というところだったのですが、実は、先日やや否定的に書いたそのU-NEXTを、昨日から視聴し始めました。

ちょっとだけですが、実際見てみると、知らなかったコンテンツも色々ありまして、ほぼ24時間、過去の試合ですがボクシングと格闘技流しっぱなし、というFightSportsが視聴出来るのには驚きました。
全部英語表記で、地獄のように見にくい番組表というかラインナップ一覧をざっと見ると、有名どころだとメイウェザーとかデラホーヤ、古いところだとフォアマンの試合なんかが目に付きます。

まあ、今のところ必見、見逃せない、という試合はありませんし、皆さんにお勧め、とまでは思っていませんが...とりあえず新たな発見でした。
今後も気付いたことなどあれば、またおいおい、書いていこうと思っています。



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