一部で、日本で開催されるのではないかと噂のあった、WBOミニマム級タイトルマッチ、メルビン・ジェルサエムvsオスカル・コラーゾの指名試合は、サンファンで仕切り直しの入札があり、オスカー・デラホーヤのゴールデンボーイ・プロモーションと、ミゲル・コットプロモーションが共同で落札。
落札額は152000ドル。
亀田プロモーションの101000ドルを上回ったとのことです。
Jerusalem-Collazo: Golden Boy and Cotto Promotions ($152,000) Win Purse Bid For WBO Title Fight https://t.co/LKhaYAeMoz pic.twitter.com/rK9L5I6pzx
— BoxingScene.com (@boxingscene) February 27, 2023
ミニマム級のタイトルマッチに付く「値」としては、あちらの常識よりもだいぶ高額なんじゃないでしょうか。
日本側の提示額もそうですが、GBPの出した額は、さらにそれを大きく上回っています。
これはオスカル・コラーゾが、プエルトリコの大きな期待を背負っている証なのだ、と見るほかないでしょうね。
亀田プロは王者ジェルサエムとの契約があるとのことでしたから、あちらから見れば敵地同然の日本に、カリブ地域における、軽量級の貴重なタレントであるコラーゾを行かせたくない、ということなのでしょう。
あちらの「本気度」が伝わってきますね。
BoxingSceneの記事によると、試合は5月27日、ロス、ダラス、サンファンのいずれかで開催。
おそらくDAZNで配信される興行でしょう。
これがドン・キングなどなら、日本のプロモーター相手に、さらに上乗せした値で売りつける、という目的で、自分で興行するつもりのないカードに手を出す、というみみっちい商売をすることがありましたが、デラホーヤやミゲル・コットは、おそらく本気で、オスカル・コラーゾを自分たちの興行に出し、チャンピオンにしたいのでしょう。
そうだとしたら、4月16日、代々木で挙行と目論んでいたカードがひとつ、消えることになりますね。
当日はIBFとWBCのミニマム級タイトルマッチ、重岡兄弟が揃って世界戦という話が出ているので、まあそれで充分ではあるんでしょうが。
さて、WBO王者ジェルサエムにとっては、米大陸でのDAZN興行に出る、というのは大チャンスである反面、厳しい闘いでもありましょうね。
オスカル・コラーゾはDAZNで先日、初めて見ましたが、なかなか迫力のあるファイターでした。
日本勢にとっても、再び関わりが出来て不思議の無いタイトルですし、要注目、ですね。
DAZNのハイライト。
アレクシス・ロチャがメインに出た興行の、フルカードハイライト、最初の試合です。
紫のトランクス、サウスポーがコラーゾ。
右フックは、階級の水準を超えた威力がありますね。