WBCスーパーミドル級暫定タイトルマッチが、3月25日に決定。
王者デビッド・ベナビデスと、元IBF王者ケイレブ・プラントが会見で一触即発。林壮一氏の記事です。
二度ばかり掴み合い寸前で分けられたとか、罵りあったとかいう部分を見ると、まあよくある剣呑な盛り上げかと思うところです。
しかし、ベナビデスがプラントを「カス」と表現した部分を除けば(おそらくプラントが前戦でKO勝ちしたあとのジェスチャー、態度の悪さを指しているのでしょう)、それ以外は、互いに実力を認めた内容でもあり。
ベナビデスの方は格上目線、ではありますが、プラントの方はより冷静な趣です。
文字に起こせばそうなる、ということかもしれませんが、この辺は互いにわかっているというか、馬鹿じゃ無いんだなあ、と。
しかしこれは楽しみな一戦です。
カネロ・アルバレスが、米大陸のスターがひと息つきたいときにやる、欧州勢との「一服」に走るらしい、と言われる中、事実上「暫定」を外してもいいカードだと思いますね。
まあ、WBCはカネロの言いなり、良いなりに決まってますけど、いずれこのベナビデスに「乗り換え」をする日が来るのかもしれません。
ヒスパニック系のファンにとっては、盲目的な好感の対象であるらしいカネロですが、やはり人気のみならず、力という現実が支配するのもまた、ボクシングの真実です。
いつかデビッド・ベナビデスと対すれば、その力の前に、厳しい現実に直面するのかもしれません。
今のところ、というかここ数年は、なんだかんだ、その場に立たずに済むよう、巧みに懸命に立ち回るのが、カネロの活動における最重要テーマである...傍目には、そんな風に見えて仕方ありません。
話は戻ってベナビデスvsプラント戦、楽しみなカードですが、日本で、というかWOWOWでこれがライブ配信の対象になるかというと、どうでしょうか。
微妙?かもしれませんね。もちろん他との兼ね合いという面もありましょう。
そして、来月、マーク・マグサヨvsブランドン・フィゲロアとか、このベナビデスvsプラントとかが、WOWOWは録画放送だけれども、U-NEXTではライブ配信される、なんてことになったら...。
色々と考えねばならなくなるなあ、というところだったのですが、実は、先日やや否定的に書いたそのU-NEXTを、昨日から視聴し始めました。
ちょっとだけですが、実際見てみると、知らなかったコンテンツも色々ありまして、ほぼ24時間、過去の試合ですがボクシングと格闘技流しっぱなし、というFightSportsが視聴出来るのには驚きました。
全部英語表記で、地獄のように見にくい番組表というかラインナップ一覧をざっと見ると、有名どころだとメイウェザーとかデラホーヤ、古いところだとフォアマンの試合なんかが目に付きます。
まあ、今のところ必見、見逃せない、という試合はありませんし、皆さんにお勧め、とまでは思っていませんが...とりあえず新たな発見でした。
今後も気付いたことなどあれば、またおいおい、書いていこうと思っています。
ボクサーが挑戦から逃げ、金儲けやブランド保持に走ったらおしまい。そろそろ表舞台から退いてもらいたいです。
ビボル戦は本当に、完全なミステイクだったのでしょうね。その後もその前も、何せ周到でした。ドーピング問題がなくとも、この人を、諸手を挙げて称える気にはなれん、という部分ですね。
ボクサーそれぞれ、得べかりし最大限の利益を得たいのは現実として認識しますが、この立場の人間が「そればかり」というのはどうもね...少なくとも我々ファンが、そんなご都合や分別に同調して、わかったような気持ちになってやる義理も必要もないんで、やっぱり不足を感じてしまいますし、それを言い続けることになろう、と思っています。まあ私なんぞが、または日本のファンが何を思おうと、痛くも痒くも無いでしょうが(笑)。