さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

井岡一翔大晦日決定、技巧派サウスポー攻略なるか

2019-10-10 22:43:31 | 井岡一翔



今年も日本ボクシング界、恒例の年末商戦試合が決まる季節がやってきました。
ぐっと涼しく、過ごしやすくなりましたが、皆様風邪などには充分に気をつけてください...と、まるでカタギな方のブログみたいなことを書いてみて、自分で「気持ちワル」と思ったりなんかする今日この頃です。
まあ、そんなことより、関東の皆様方は、台風がどえらいことになっているようで、くれぐれも以下同文、であります。


そんなことで井岡一翔の試合が決定
大晦日、大田区総合体育館で、江藤光喜を大差で下して指名挑戦者となったサウスポー、ジェイビエール・シントロンと対戦です。

アクセス良し、験良し、見やすくて有り難い会場での試合、まずは慶事であります(笑)
本人の最近の言に反して、海外進出路線の継続、或いは復帰とはなりませんでしたが、このカードをどこに持っていくか、となったとき、こうなるのは当然の帰結でありましょう。
そりゃ、12月7日、サウジアラビアで行われる興行のアンダーに入れてもらって、WBC王者エストラーダとの対戦に繋がる試合として扱われ、なおかつ条件面でもそこそこのものが出るなら...と夢想はしても、現実にそうはならなかった、ということなんでしょう。

この辺はもう、仕方ない部分だと思います。まして以前の予定調和路線とは一線を画すレベルの対戦相手、と言って良い試合を3つ続けてきて、今回もその延長線上にある「4試合目」と見るべきレベルの相手でしょう。
さらに、直前にWOWOWでその試合ぶりをつぶさに見られた、ということもあって、非常に興味深い一戦です。

長身で足が使えて、強打者とは言えないが、速さとタイミング合わせによって、ダウンを奪うことも出来るサウスポー。
まあ、江藤光喜がある程度打たせる選手であることを割引いても、やはり軽く見てはいけない部分でしょう。
また、ロケーションが許せば、言葉は悪いですが逃げに徹することも出来る。技術的にも、精神的(情緒、と言ってもいいかも)にも、厄介な選手です。


キャリア序盤、松本博志、国重隆、瀬川正義にオーレドンと、サウスポーとの対戦がけっこう多く、それぞれにしっかり対応出来ていた井岡ですから、その面の心配は無用かと思いますが、タイプ的には左右関係なく、ちょっと難儀なところがあるかもです。
強引に攻めてくるわけではなく、相手の手を見て、読んで、対応する能力の部分で、どちらが上回るかという展開になりそうですが、その上で体格、スピードの差、そして懐の深さを生かされてしまうと、苦しい回りもありうるかな、と。

しかし、そこを井岡一翔がいかに攻略し得るのか否か、という期待と興味でもって、見るのが楽しみな一戦です。
過去のサウスポー攻略戦では、目で外して切り込んだり、地道に当てて行って止めたり、足使って捌いてみたり、ボディで仕留めたりと、色々な攻め口を見せている井岡ですが、体格面で少なくとも優位性がなく、距離の克服を求められるであろう今回の場合はどうなるのか、というところを、じっくりと見たいものですね。


上記のとおり、見やすくて良い会場で、このカードですから、恒例の年末観戦旅行計画にも、ぐっと前向きな気持ちが生まれてきました。
まあ、他との兼ね合いもありますから、まだ大口を叩くわけにはいきませんが(笑)
これからもあれこれと決まり、発表されていくことでしょうが、まずはなかなか良いカードが決まってくれた、と嬉しくなりました。


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ということで、一曲。
中村一義「最果てにて」。






コメント
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