テオフィモ・ロペス戦の惜敗(くどいようですが、あれは惜敗です)と、その後のOPBF王座返上の話は以前取り上げましたが、
27日に中谷正義本人が、ツイッターで引退表明をしたとのことです。
一回でも負けたら引退するつもりでした、と言われ、そうかなるほど、ならば仕方ない、と納得するボクシングファンは皆無と言っていいでしょう。
これまでも色々あったのでしょうし、これからについても色々と...という。
で、
村田諒太がその件について、率直な、率直すぎるコメント。
まあ、誰の思いも似たようなものやなぁ、と。
しかし、ここまでのことをずけずけと言える、村田諒太の意志、それが許される?立場と、それを勝ち取った彼の力には、畏敬の念を抱かずにはいられません。
なんだかんだ言って、時代は変わっているし、その旗頭たる存在のひとり、それが村田なのだろうなあ、とも。
とりあえず、この報を見て、私が一番最初に思ったことは、元ジムメイトの某選手と同じような流れでの再起はあり得るのかなぁ、ということだけです。
階級が違い、当然情勢も違い、「世界」とつく試合との距離が違い...簡単には、そういう試合に到達出来ないだろうライト級で、世界上位をうかがうボクサーを、その困難さを承知の上で、壮大な夢への挑戦と見て、それを支援しよう、という者が、中谷正義の周辺に存在しうるのか、否か。
考えれば考えるほど、難しいかもなあ、と思いもします。
結局、中谷がコメントの中から周到に排除した「徒労感」のようなものが勝ち、彼がこのまま本当に引退してしまう可能性も、充分にあるでしょう。
さりとて、これだけの人材を失って、仕方ないで済ませられるほど、日本のボクシングに人が余っているわけでもありません。
とりあえず、事態が動き、変わる日が来るだろう、と信じて、じっと待ちたいと思います。
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そんなことで、一曲。
Bryan Adams “Brand New Day” です。