さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

勝負強さが光った痩身の強打者、モイセス・フエンテス死去

2022-11-27 01:13:33 | 海外ボクシング


来日経験もある元WBOミニマム級チャンピオン、モイセス・フエンテス死去。
詳細は記事にあるとおりです。
田中恒成もTwitterで追悼の意を表しています。






ラストファイトの内容や経緯については、後から、傍目から言えば「余分な一試合」だった、ということになります。
しかしボクサーというものは、立場も地位も様々にあれど、それぞれに闘うことを求める理由があり、その思いを、願いを果たすために、文字通り全てを賭けることを怖れず、厭わないものなのでしょう。
もちろん周囲がそれに歯止めをかけ、冷静な、ときには冷酷な判断を下すべきでもあるのでしょうが、同時に、闘いを求める心情を痛いほど理解出来てしまうのも、ボクサーに近い人たちなのかもしれません。

言えるのは、我々は悲劇が残す影を、その色濃さを忘れず、そして何かを教わり、学ばねばならない、ということだけです。



モイセス・フエンテスの試合は、WOWOWでやっていたかどうかは定かでは無いですが、WBOミニマム級タイトルの変遷に興味を持ち、YouTubeなどでちらほらと、けっこう前から見ていました。
後の来日時と、基本的に作りは同じで、右一発の強打と勝負強さが光る、軽量級離れのパンチャ-。
こちらも後に来日する、ルイス・デラローサを初回で仕留めた試合では、器用そうには見えず、ぎくしゃくしていて細身で、でも「怖い」選手、というイメージそのものの勝ちっぷりでした。
田中恒成と闘う頃までは、まだその怖さが生きていたように思いました。その後はさすがに厳しいなあ、という記憶ですが。

名のある王者、ボクサーと数多く闘い、激しい闘いを見せてくれたボクサーでした。
ご冥福をお祈りします。




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