さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

相手が強くないのは同じだが、手加減させちゃいかんですね

2024-06-28 18:47:57 | 関東ボクシング


昨日、ABEMAで志成ジム主催興行なんですかね、ABEMAでライブ配信ありまして、一応見ましたんで、感想。


世界ユース選手権5位、その他国際大会や国内で優勝歴ありという吉良大弥のデビュー戦は、タイのコムサン・カエウルエアンを初回、上下のコンビネーションで打ちまくり、ボディでフィニッシュ。

長身のコムサン、見たことあるなと思ったら、加納陸との試合でした。2回に左クロスでダウンし、立ったがストップという流れでした。
ただ、強くないのはしょうがないですが、一応、簡単に倒れず、耐えよう、やり返そうという意志があったことは確か。
それを吉良が倒れるまで厳しく攻め立てて仕留めた、という試合、ではありました。

吉良の攻撃の中に織り込まれた、斜め上から拳を振り下ろす左フック、拳を水平にして返さないまま打ち込む左ボディなどは、ゲンナディ・ゴロフキンにも似た打ち方で、多分ですけど参考にしているんでしょう。
今後、どういう相手と闘うかにもよりますし、この試合だけでは何とも言えないですが、目を引く部分は確かにありましたね。


ただ、もう一人B級デビューしたスーパーライト級の由良謙神の相手は、もう強い弱いではなかったですね。
階級のこともあるんでしょうが、ちょっとこれはと。こちらも初回KOでしたが、二度目のダウンでフィニッシュとなった右アッパーなんか、由良が相手のことを心配して、手加減して打っていたように見えました。
さすがにこの相手選びは駄目じゃないでしょうか。相手が強くない、と括れば火曜日のLeminoと同じだ、と強弁は出来るかも知れませんが、さすがに。

本当に、こんな試合しか組めないなら、B級デビューさせる意味ないのでは、と思います。
こういう心配で危ない試合を避けるために、新人王トーナメントの出場規定を改める、ということを考えても良いんじゃないか、とも。



この日の興行は、堤駿斗か、或いは他の誰かはわかりませんが、志成ジムのメインイベンター級の選手出場を想定して抑えられた配信、興行の枠だったと思われますが、カード全体がどうにも弱く、場内の入りが実に寂しいもの。
正直、ABEMAのボクシングに関する取り扱い、その今後が心配になるような印象でした。
実況はフランスサッカーに通暁することで知られる西アナウンサー、解説は比嘉大吾に木村吉光でしたが、いつもいた女性ゲスト?はなし。
細かいところですが、徐々に色々と削られていく予兆ではないか、という...。


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2 コメント

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Unknown (R45ファン)
2024-06-28 21:09:05
こないだのlemino興行にもいましたが、明らかに身体も弱そう、そして実際弱いタイ人選手、真正ジムの興行にもいましたね。
コロナ禍で良かった事は外国人選手呼べなくなった結果国内ガチ対決増えたことでしたが、最近またちらほら見られますよね。これ勝って嬉しいのかなと。
お客さんもしらけるし、同階級の国内世界ランカーやタイトルホルダーどうしがやらないでいる、なんて事起こりそうで怖いです。

昔話ですが、そういう意味で小松則幸さんは素晴らしかったですよね。フライ級でロリールナスに勝ち、次防衛後に「まだ国内でやらないかん奴がおる」と言ってトラッシュ中沼さんと試合し、内藤さんとも対戦呼びかけたり、漢を感じる選手でした。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2024-06-29 12:17:06
>R45ファンさん

こういう選手と組まざるを得ないのは、国内のマッチメイクにおいて、若手や中堅段階のホープ同士で組んでも、ほぼ注目もされずリターンも乏しいせいでしょうね。中谷潤人、矢吹正道、ユーリ阿久井の若手時代総当たりのような例外もありますが、あれも今、全員が揃って世界まで行く健闘を見せているからいいものの、脱落していたらそれっきり、だったわけですから。
とはいえ、弱い選手、という表現でも追いつかないようなのは、リングに上げちゃ駄目ですね。事故が心配、というレベルですから。
配信カードに良いものが求められる場合、タイトルがかかるような段階に行けば、国内の好カードは組まれていくと思いたい、ですね。少なくとも以前よりは増えていると思いますし。
小松則幸は色々聞きましたが、本当に利益より強敵相手のカードを要求し、行動する人だった、という話です。普通にしてたらやっぱり組まれるんですよ、来日全敗のタイ人とOPBFの防衛戦とかも。でもそれじゃ嫌だったんでしょうね。
あと、ついでに書くと、イメージと違って?意外に自身への評価が厳しかった、という話ですね。全盛期に見せたカウンターのタイミングや狙いの巧さは結構なものでしたが、本人は自分にはセンスが無い、最後は気持ちだ、みたいにすぐ言うと。センスの無いボクサーにあんなカウンター打てるかい、と思って歯痒かった、という人がいて、同感でしたね。
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