さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

本来の姿に立ち返る機会となるか 寺地拳四朗、フライ級転向へ

2024-06-05 07:39:59 | 関西ボクシング


WBCマウリシオ・スライマン会長が、WBA、WBCライトフライ級チャンピオン寺地拳四朗について、記者団にコメントした動画です。





スペイン語の聞き取りなんて出来ません(笑)ので、他の報道を見てみました。
寺地拳四朗は次戦で、フリオ・セサール・マルチネスが先頃返上し、空位となったWBCフライ級の王座決定戦に出場する。相手は未定である、と語ったそうです。

おそらく帝拳プロモーションを通じ「申請」が行っているのだと思われます。
次のAmazonPrime興行で、二階級制覇に挑むことになりそうですね。


ここ最近、倒せるパワーがつき、ファンの評価も「それ」によって上昇し、また結果も出してきた寺地拳四朗ですが、同時に本来持っていた距離で外す防御の良さが目減りしてきた感もありました。
それはかつての長谷川穂積にも似た状況で、もちろんどう闘おうと、得たものと引き換えに失うものもあるのがボクシングでしょうが、先のカルロス・カニサレス戦は、その悪い目が形になって表れた、と言わざるを得ないものでした。

最近は、本人の口からも、その辺りについて危機感を持っているようなコメントが出ています。
ここで、フライ級転向に踏み切るというのは、マッチメイク(4団体統一戦の見込みが立たない?)の問題だけでなく、コンディションの改善による質的向上、というか回復というか、それを考えてのことではないか、と見えます。
また、そうであってほしい、と。

まあ単純に、今時珍しくというか、プロデビューからほぼ階級変えず、ライトフライ級で通してきて、さすがに厳しくなってきた、ということでもありましょう。
本人、ぱっと見ああいう感じ(どういう感じや)ですけど、節制や調整の苦労は、相当なものだったでしょうし。


そういうことで、前向きに捉えたいフライ級転向ですが、これまた昨今の趨勢というか、調整試合とかいう話はなく、いきなりWBCタイトルマッチになるようです。
何しろWBCプレジデント様が自ら言及しているくらいですから。いやまあ、それは実に恵まれた話ではあるんですけども。


んで、対戦相手なんですが、誰になるんでしょう。
1位アンヘル・アヤラ(IBF決定戦に出場予定)、2位フランシスコ・ロドリゲス(高山勝成に勝利、井岡、中谷に判定負け)、3位クリストファー・ロサレス(元WBC王者、比嘉大吾にTKO勝ち)、4位サニー・エドワーズ(元IBF王者、今月末に試合予定あり)、5位ガラル・ヤファイ(東京五輪金)と続きます。ちなみにWBCだと、10位が京口ですね。

おそらく上位から対戦相手が選ばれることでしょう。
ちょっと新鮮味に欠ける顔ぶれもありますが...はてさて。
コメント (6)
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