これはひとまず、朗報ではあるか。
IBF、ライトフライ級王者シベナチ・ノンチンガに対し、2位の元WBC王者矢吹正道との対戦を指令、とのこと。
International Boxing Federation (IBF) has officially ordered the mandatory match between IBF Light Flyweight Champio @Sive_SpecialOne and IBF mandatory challenger @Yabukimasamichi.#NontshingaYabuki pic.twitter.com/GJ16Tn52Q4
— OLE (@ajoaquinarieta) June 21, 2024
IBF1位のサウスポー、フィリピンのクリスチャン・アラネタは、伊藤雅雪のトレジャーボクシング興行で、挑戦者決定戦に見事、初回KO勝ちをした選手ですが、何らかの理由で、後回しになったようです。ちょっとわからない部分ですが、転級か何かでしょうか?
いずれにせよ、矢吹正道にとっては、世界再挑戦といっても簡単じゃなさそうで、それは興行面のことも含めて、でしたが、ひとまず挑戦資格の面では、クリアな話になったといえましょう。
ただ、日本に招聘出来るかどうか。南アの選手で、米大陸にファンベースを持つわけではない、というのは事実ですが、万が一間違って、南ア遠征になったら...あの高山勝成でも世界戦では勝てなかった国ですし、色々大変じゃないかと思います。
もし日本に持って来れたら、勝算は...まあ、これも簡単には言えませんかね。
以前なら、矢吹に充分勝機有り、予想有利と言い切っていましたが、まず矢吹の方が、アキレス腱断裂から再起、一試合しかやっていない状況で、まだ足捌きの感覚が戻っていないのでは、という不安があります。
そしてノンチンガの方も、ボクサータイプにしては安易に相手を懐に入れてしまう、頼りない選手...と勝手に思っていましたが、先の王座奪回の試合では、実はインファイトを苦にしない、痩身長身の見た目とは違うところに強みがある、という発見がありました。
矢吹から見ると、長い距離でやり合うか、懐取りに行くか、ちょっと決めにくいというか、迷う部分が出てくるんじゃないかなあ、という印象です。
矢吹が好調を取り戻せたとしても、その辺り...長い距離からの強打で圧倒、となってくれたらいいのですが。
あとは矢吹の減量ですね。フライ級転向も視野に入れる発言があったくらいですが、今回、挑戦権が与えられるという決定をもって、本人及び陣営がどういう決断をするか。
フライ級でも、とてもじゃないが楽とは言えない身体付きですし、傍目には見送ってフライ級で...という判断もありかと思うのですが、当事者としては...難しいところでしょうね。
はてさて、どうなりますか。