さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

「売れる」ための最短距離を突っ走る ベン・ウィテカー、世界ランク入り

2024-06-20 07:34:19 | 海外ボクシング



井上尚弥次戦の試合日が、海外情報だと9月9日、なんと月曜日と出たらしく、間違いであってくれたらなぁ...と思う今日この頃ですが、まあそれはおいといて、今頃、日曜日の試合感想など、簡単にですが書いておこうと。


U-NEXTのWBOクルーザー級タイトルマッチは、試合前の再戦煽りはえらく盛り上がっていたものの、勝って雪辱成ったクリス・ビラム・スミスと、敗れたリチャード・リアクポース共々、感心出来るところがほとんどない内容にがっかりしました。
このビラム・スミス、ローレンス・オコーリーに勝ったっていうけど(試合見てません)ほんまかいな...と首を捻るばかりでした。


で、セミに出たのは東京五輪銀メダル、プロ転向後はノーガード基調の派手なボクシングで、SNSなどでよく見かける、今時な「売れ筋」を追求するのに一生懸命なベンジャミン・ウィテカーが、エズラ・アレニェカに判定勝ち。
YouTubeでダイジェスト見つけましたんで、ご紹介。





好悪は別に、この手のスタイルは、一打の決め手を持たない選手にはリスクが高いように思います。
ナジーム・ハメドなら、倒してしまえば試合は終わり、もう打たれる心配は無い、てなものですが、そうじゃない場合は、やはり。
まして重いクラスともなれば、打たれた場合のリスクも高い。ハメドの先達、ヘロール・グラハムは結局、世界を獲れなかったわけですし。

もちろんベン・ウィテカーが今後、どちらの道を辿るのかは、見てみないとわからないわけですが、今のところ、上のレベルで一打必倒のパンチがあるようには見えず、グラハムよりさらに重いクラスで...二重の意味で難しそうに思えます。

しかし、見た印象が非常に強いボクシングをしていて、知名度はすでに相当なものです。
今回、セルハースト・パークでの興行となったのは、メインの再戦による盛り上がりだけでなく、ウィテカー人気も込みでのことだったのでは。
場内の雰囲気は、そういうものに見えました。
ただ、6回終了後の振る舞いなど典型ですが、派手なスタイルの上に、嫌われキャラの上乗せもあって「人気」というに収まらないものを目指しているようにも思います。
たぶん意図してやっているんだと思いますが。好かれるよりも嫌われる方が手っ取り早い、てなものかもしれませんね。

とにかく、いかに「売れる」か、ということに血道を上げているようにしか見えないですが、その狙いは現時点では、成功していると言えるでしょう。
キャラが定着して、売れ筋に乗れれば、その影でスタイル自体に関しては、微調整をしていくことでしょうし。
もし、万一そういう考えがないんだとしたら、先行きは厳しいことでしょうね。


で、今回の勝利により、なんかWBAゴールド王座獲得、とか言ってたような気がするんですが、それとは別に、WBC22位に入ったとのこと。
勝負の時は、案外早いのかもしれません。




コメント (2)
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