井上尚弥次戦の試合日が、海外情報だと9月9日、なんと月曜日と出たらしく、間違いであってくれたらなぁ...と思う今日この頃ですが、まあそれはおいといて、今頃、日曜日の試合感想など、簡単にですが書いておこうと。
U-NEXTのWBOクルーザー級タイトルマッチは、試合前の再戦煽りはえらく盛り上がっていたものの、勝って雪辱成ったクリス・ビラム・スミスと、敗れたリチャード・リアクポース共々、感心出来るところがほとんどない内容にがっかりしました。
このビラム・スミス、ローレンス・オコーリーに勝ったっていうけど(試合見てません)ほんまかいな...と首を捻るばかりでした。
で、セミに出たのは東京五輪銀メダル、プロ転向後はノーガード基調の派手なボクシングで、SNSなどでよく見かける、今時な「売れ筋」を追求するのに一生懸命なベンジャミン・ウィテカーが、エズラ・アレニェカに判定勝ち。
YouTubeでダイジェスト見つけましたんで、ご紹介。
好悪は別に、この手のスタイルは、一打の決め手を持たない選手にはリスクが高いように思います。
ナジーム・ハメドなら、倒してしまえば試合は終わり、もう打たれる心配は無い、てなものですが、そうじゃない場合は、やはり。
まして重いクラスともなれば、打たれた場合のリスクも高い。ハメドの先達、ヘロール・グラハムは結局、世界を獲れなかったわけですし。
もちろんベン・ウィテカーが今後、どちらの道を辿るのかは、見てみないとわからないわけですが、今のところ、上のレベルで一打必倒のパンチがあるようには見えず、グラハムよりさらに重いクラスで...二重の意味で難しそうに思えます。
しかし、見た印象が非常に強いボクシングをしていて、知名度はすでに相当なものです。
今回、セルハースト・パークでの興行となったのは、メインの再戦による盛り上がりだけでなく、ウィテカー人気も込みでのことだったのでは。
場内の雰囲気は、そういうものに見えました。
ただ、6回終了後の振る舞いなど典型ですが、派手なスタイルの上に、嫌われキャラの上乗せもあって「人気」というに収まらないものを目指しているようにも思います。
たぶん意図してやっているんだと思いますが。好かれるよりも嫌われる方が手っ取り早い、てなものかもしれませんね。
とにかく、いかに「売れる」か、ということに血道を上げているようにしか見えないですが、その狙いは現時点では、成功していると言えるでしょう。
キャラが定着して、売れ筋に乗れれば、その影でスタイル自体に関しては、微調整をしていくことでしょうし。
もし、万一そういう考えがないんだとしたら、先行きは厳しいことでしょうね。
で、今回の勝利により、なんかWBAゴールド王座獲得、とか言ってたような気がするんですが、それとは別に、WBC22位に入ったとのこと。
勝負の時は、案外早いのかもしれません。
WHITTAKER ENTERS WBC WORLD RANKINGS ‼️Ben Whittaker has entered the WBC world rankings at #22 following his victory over Ezra Arenyeka on Saturday night 🥊How long do you think it'll be until he earns himself a world title shot?#BenWhittaker | #BoxingNews pic.twitter.com/LrR5PzkxVG
— IFL TV (@IFLTV) June 19, 2024
当て勘はそこまでよくないのか、タイミングで効かせる場面もあまり。この辺は試合数こなす事でしょうが。
しかしながらこの試合に限らず彼の試合はいわゆる「舐めプ」のオンパレードですね。壁に跳ね返された後、舐めプが大人しくなって、つまんなくなったね、とかならないかなと。
まあまだ今の段階では様子見ですね
なんというか、今のうちに派手なことやってイメージ売って、徐々に微調整していく、というのが基本方針だとは思います。そうじゃなくて本当にこのまま上でも闘えるなんて思っているとしたら、遠からず大の字にされてしまうでしょう。そうなる前に倒せるパンチャーかというと、どうもそこまでではなさそうですしね。