さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

予想外のAmazon配信 井上尚弥、ネリー戦正式発表

2024-03-07 00:03:44 | 井上尚弥


ということで昨日、井上尚弥vsルイス・ネリー戦が正式発表されました。
5月6日、連休最後の日、振替休日に東京ドームで。
アンダーに色々と噂の世界タイトルマッチが入った、ということも含め、概ね事前の噂、想像のとおりでした。


会見の動画はちらっとだけ見ましたが、相変わらずお通夜みたいな(笑)。
ネリーが来日して会見に同席したのは驚きました。しかしネリーも、この会見暗いなー、やっぱり嫌われてるせいか、と思ったかもしれません。いつもこうなんですが。

会見で最初にしたコメントが謝罪だったようで、その後、山中慎介と顔を合わせて改めて謝罪し、山中が受け容れて握手もしたとのこと。
とはいえ、計量失格について詫びただけで、ドーピングについては変わることなく、偶然食した牛肉のせい、で済ませているわけですから、これをもって改心だなんだとは、笑止千万なわけですが。

いずれにせよ、これはまあ、「振り付け」なんでしょう。
日本のプロモーターやその他関係者にとっては、こういう風に「落とす」ことで、自分たちに色々矛先が向けられずに済む、というところですかね。馬鹿馬鹿しい限りですが...。
また、ネリーも大金が得られる試合だし、という感じで、その通りに踊ったんでしょう。ことによると契約書に、ああ言えこう言えと、細々と書いてあるのかもしれません。


ルイス・ネリーは、実際の戦力や実力はひとまず置くとしても、井上が保持する4つの王座のうち、ひとつの指名挑戦権を持っているだけに過ぎません。
しかも一度はブランドン・フィゲロアにKOされて「脱落」した身であることは、ネリー本人が一番良くわかっているはずです。
にもかかわらず、過去の悪行すら幸いとなって、普通では得られない高額報酬を得て闘える。この僥倖を、手放すわけがありません。
仰せのとおり何でもしまっせ、お足さえいただけましたら、わたし芸人ですよってに。みたいなノリでしょうか。


何しろ薄ら寒いというか、茶番やなー、というところですが、それでは反省も謝罪もして見せずに、大口叩いて、過去についても「知ったことか、アホンダラ」とやって、遺恨試合、グラッジ・ファイトとして盛り上がる、というのも、それはそれで如何なものかとも思います。
結局どうしたら良かったものか...やっぱり、こんな試合やんないのが一番良かったんじゃないか、となってしまうんですが(笑)。
本当に、WBCだけ返上して、他の三大王座防衛戦であっても、私個人は全然OKというか...WBCとネリー及び陣営に吠え面をかかせてやったら、どんなに痛快かと思いますね。

まあ、そうも言うてられませんけどもね。井上尚弥はいずれ引退しますが、WBCは当分存続するわけですし。腹の立つ話ですが。
リディック・ボウがかつてWBCベルトをゴミ箱かゴミ袋かに捨てるパフォーマンスをしたことがありますが、井上もアレやったったらええのに、とか思うくらいで。



さて、アンダーについて。
AmazonやLeminoなどで複数世界戦、及び注目試合をいくつかまとめてやってくれる中、得た答えとしては「注目試合は一日4つまでが限界」というものですが(笑)その4つが、全部世界タイトルマッチになりました。
たぶんですけど、4大世界戦って日本では初じゃないでしょうか。3つまでは覚えてますが、4つって今まで無かったような...。
とはいえ、全部が「世界」だと得心がいくグレードかというと、さすがにそうもいかんかったりもしますね。


井上拓真は、WBAの指名挑戦者、石田匠と対戦。タイプは違うが技巧派対決。東京ドームのロケーションに合うカードかというと、若干疑問ではあります。
後楽園ホールでじっくり見られたら、より良い試合に見えるカードかな、と思ったりもします。


ユーリ阿久井政悟は、一度破った桑原拓と再戦。阿久井が東京ドームで闘うというのは、全ての地方ジム及びボクサーにとっての喜びでもありましょうね。
ただ、対戦相手は...きついこと言えば、身内の論理というか、大橋ジムの勝手、ですね。「プロモーター」ではなく「会長」の仕業やな、と。
コンディションに問題無くば、そりゃ京口紘人出さんでどうするよ、という。或いは大怪我さえなければ、同じ再戦でも矢吹正道とか。実際は難しいわけですが。


ジェイソン・モロニー初来日、相手が武居由樹というのは、噂では聞きましたがホントに組みましたね。
一打の決め手という点では、モロニーにも充分過ぎる脅威であろう武居。モロニーが12ラウンズ、一度も致命的な打たれ方をせず済ませられるものか?
もし武居が強打炸裂、王座奪取となれば、それこそ世界的評価急上昇、新たな怪物現る、という話になります。はてさて。

しかし武居は、大橋会長ならやるだろうとは思いましたが、結局バンタムもSバンタムも、国内上位とは絡まずに世界、という運びになりましたね。
確かにそういうカードを組みたくても組めなかったのかもしれませんが...何か色々、そこは残念です。


あと、ネリーが何か「やらかし」た場合の代理選手、という話は、今回の発表では出ませんでしたね。
大橋会長は、もし計量失格などがあれば試合はしません、と語ったらしいですが、ならばそのための備えは必要なわけですが。
今、その辺は調整中なのかもしれませんね。そんなことしてまでネリーを使わないかんか、という「そもそも」な話に戻ってしまいますけど...。




で、配信はLeminoじゃなくてAmazonPrimeVideoになりました。これが一番驚きというか意外。
確かに接続トラブルがあったり(バトラー戦)、青い照明とカメラの配置を間違えたために、画面が青みがかって見にくかったり(フルトン戦)、井上戦のたびにトラブルがあったLeminoですが、前回のタパレス戦は特に何ごともなかった(ですよね?)わけですし、何で今回、急に手を引いた?のか、よくわかりません。
井上戦のみならず、世界戦の数が嵩むと、Amazonの方が良い条件を出せるということ、でしょうか。
まあ、見る方としては、Amazonの方が色々安心だったりはしますけど。


ただ、毎月のように国内試合の配信をやって、それも好カード続きだったり、地方の選手にもスポットを当ててくれたりと、Leminoの「健闘」ぶりには拍手したい気持ちでもあり、ボクシングファンとしてはちょっと複雑です。
さらに、今後を思うと色々気になるところですね。
そこいくとAmazonなんて、はっきりと「ウチは上澄み掬うだけ」という姿勢なわけですから。うーん、と思いもしました。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする