ということで昨日はTravelTVのライブ配信、矢吹正道vsケビン・ビバスを有り難く見ておりました。
アキレス腱断裂という重傷を負った矢吹ですが、考え得る中で最短に近い期間での復帰戦。
相手もタイの強くない選手とかではなく、一応というとナニですが、暫定世界戦出場の経験があるニカラグア人。
矢吹、多少足元が気になるのか、思い切り踏み込んで打って撥ねて、という感じではない。
ビバスは低い姿勢から右、頭から突っ込む場面も何度か。
そのせいもあってか、矢吹は若干腰高で、スウェイの距離測定もちょっと危うさが見える。
しかし攻撃面では強打が生きていて、多彩なコンビの組み立ても同じく。
右アッパー上、左ボディアッパーの「お迎え」。
ジャブ突いておいて、相手のワンツーの合間に右カウンター差し込み。
徐々にダメージ与えて、好機には左右上下を「空いたとこ」に打ち込むコンビネーションが冴える。
3回に左ダブル上下で倒し、4回に一発右をもらったが、また打ち込んで最後は右、左と強打が決まり、KO勝ちでした。
序盤、若干踏み込みに躊躇があったこと、受け身に回ったときにバランスが悪かったことなど、不安もありましたが、何しろ状況が状況だけに、まずは十分といったところか。
攻撃面ではもっと滑らかさがあれば良かったでしょうが、威力自体は目減りしておらず。
色々確認するための試合として、贅沢は言えない、というところだったと思います。
今後はフライ級への転向というか、復帰も視野に、という話もしていたようですが、そもそも契約ウェイトが111ポンド、もうほとんどフライ級ですし、それでも減量きつかった、とのことでもあり、個人的には賛成です。
それこそ京口紘人と「決戦」をAmazon興行でやって、勝った方が...みたいな話になったら最高ですけどもね。
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昨日のTravelTVのライブ配信、全体については見ておらず、セミとメインだけは見ましたが、かなりの長丁場で、ボクシングと音楽イベント、どっちが時間的に長かったのかようわからん感じだったみたいですね。
カメダ興行でもよくあるやつですが、私なんかは単純に、ボクシング見たいんで、アイドル見せられても、ラップを聴かされても困る、としか言えません。
例えば入場演出に付随するような形でミュージシャンが出演する(井上尚弥のときの、布袋寅泰みたいに)形ならまだしも、別個に時間割いてやるというのは...昔のボクシング興行で、演歌歌手が一曲歌うとか、政治家が挨拶するとかいうのと、構造というか建て付けが一緒です。
それのどこが「新時代のイベント」なのか。言って悪いですが「古い」です。
今回はまだ、有名なラッパーの人が来てたみたいですが、これがカメダ興行になると、クスリで捕まって行き場所のない歌手とか、昔売れてたバンドとかが出てきたりします。
何でそんな引き取り手のない「物件」を、ボクシングが引き受けなならんのやら、と。
布袋寅泰のような一流なら逆に、来てくれて有り難い、てなものですけど。
これが例えばハーフタイムのあるスポーツなら、ハーフタイムショーの充実というのは、ある話でしょう。
しかし、単に試合の合間に挟み込んで、延々とやられてもなあ、と。
今回はメイン固定、事前に時間もはっきり決まっていれば、こちらも対応は出来るので、それは有り難かったですけどもね。
ところでアンダーはチェックしていなかったんですが、合間にカメダ社長が登場して?5月4日のエマヌエル・ロドリゲスvs西田凌佑戦、ABEMAじゃなくてTravelTVでの配信である、と発表したらしいですね。
ちょっと記事が見つからないんですが、間違いないと。
これまた驚きです。例の件の影響というのは、多分にあるのでしょう。
また、ABEMAと比べると現状、普及の度合いが段違いですんで、多くに視聴してもらえるものかどうか、心配ですね。