さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

マインドゲームでキツめのカウンター 井上尚弥、揺さぶりにも動じず

2023-07-23 11:42:13 | 井上尚弥




そんなことで昨日、ブログをアップしたころにはもう、公式会見が始まっていたみたいですね。
スディーブン・フルトンと井上尚弥、ロベイシー・ラミレスと清水聡が揃って会見。

とはいえ、ざっと見て、別に盛り上げもなく、記者からも、ファンから見て「芯食った」質問が出るかというとそうではない、「シャンシャン」な感じなのは相も変わらず。
ちょっとだけ見て消したんですが、少し後でネット見ると、このような記事が複数、目に入ってきました。
良い話のタネとでもいうか、フルトン側のトレーナーが話題作りに貢献した感じでしょうか。


井上尚弥のバンテージについては知られるとおり、オマール・ナルバエスの陣営が試合直後にチェックを求め、中を見て納得して帰って行った件が有名ですが(これも全試合で義務づけたら良いのにと思う、そんな事例もありますね)、ワヒード・ライームは、井上のバンテージ巻きについて、動画だか記事だかで、論議を呼んでいる、という言い方をしていたようです。

これについてはコミッション毎にルールがあり、世界戦なら互いに陣営が立ち会いの下で行うのが通例です。
その上で、世界ではスター選手の勝手が通るというか、グレーゾーンやなあ、と思う話も、過去には何度となくあったらしいですね。

聞けばフロイド・メイウェザーは、最後の方の数試合で、慢性的に痛い拳を護るため、本来使ってはいけない緩衝材を入れていた、とか。
そうでもしないと打てない、当てることも出来ないほど、悪かったんだそうです。

日本では長谷川穂積陣営が、フェルナンド・モンティエルのバンテージ巻きについて、仕上がりがあまりに硬質なのに驚いたとか。
中にはバンテージの中に何か仕込んでいるんでは、と週刊誌に書かれた者もいます。また、そういうのに書かれてはいないものの、疑わしい者がいないわけでもないでしょうね。


しかし、全キャリアを日本で闘っているならまだしも、ロスで、グラスゴーで、ベガスで試合をしてきた井上が、どこでも問題視されていないのに、今頃何を言っているんだろう、というのが率直な感想です。
まして「論争が起きている」とは...。

要は心理的な揺さぶり、マインドゲームとでもいうんですかね、それも込みの話なんでしょう。
本当に公正さを求めるなら、会見で言うより、試合契約の締結時に言えよ、って話ですしね。


ただ、このあたりの記事を見たあと、Leminoで井上尚弥が反応するコメントのところを見てみたら、井上は本当に冷静で、呆れも含めた声色で「ナイーブだなあと」と返していました。
うわー、言うたなぁ(笑)と。ナイーブ、っていう表現は、日本で理解されているよりも、かなり厳しいニュアンスの言葉で、カウンターとしては「ど真ん中に命中」レベルの一撃です。

案の定、相手さんの方が心理的に揺さぶられて終わるという一幕になっていました。
この辺、井上の動じない様子は、頼もしい限りですね。言葉のチョイス自体は、深い考えはなかったのでしょうけど。

もっとも、腹ん中じゃ...なのかもしれません。
もしそうだとしたら、過去の事例で色々ありましたんで(笑)怒らせん方が良かったな、となる?



まあ、波風なく終わるよりは、こういう話題もあった方がいいのかもしれない、という見方も当然、ありましょう。
チケット完売、当日券もおそらくなし、そもそもチケット抽選の応募が10万超えていたって話ですから(事実なら、ドーム球場でも興行出来ますね)、今更盛り上がったところで、という話ではありましょうが。
あ、でもLeminoの視聴数がどうか、ですか。これも良い数字が出たら、公表して欲しいですけどね。


コメント (4)
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