さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
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拳闘見聞の日々。

ベテランの闘志と地力が光る 近藤明広、WBO9位を下す

2023-07-21 13:31:00 | 関東ボクシング



昨日と今日は、ABEMAにて連日の無料配信あり。
今日もありますが、カードというか見どころが多いのは、昨日の方でしょうね。簡単に感想。



メインの近藤明広は、WBO9位ホセ・ガルシアに三者とも5対3で揃うユナニマスで勝利。
身体の重心移動より少し遅れてくる右フック、オーバーハンドを適時決めて、手数、ヒットでも終始まさっていました。
IBF世界戦でセルゲイ・リピネッツ相手に見せたような、国際レベルでも通じる頑健さと闘志は今も衰えておらず、総じて地力の違いが出た、というところでした。

体格とパワーでは秀でたものがあるように見えたガルシアですが、初回、近藤の右をヒットされ、身体を当てても押し込めない近藤の地力を見たのだから、すぐに離れて遠くから当てて行くという切り替えをすべきだったのに、それが出来ずに敗れました。
経験不足なのか、技量不足なのか。両方なのか。
いずれにせよ、まだ「素材」の段階にある若手、というところかもしれません。
このクラスで若くて無敗レコード1敗のみ、という表面的な事実とはまた別のところで、厳しい評価をされていて、だからこそ日本のリングにやってきたのだろうか、と...今回の試合だけで即断すべきではないかもしれませんが、見た限りではそういう印象も残りました。

※戦績のところ、誤記しておりました。訂正します。失礼しました。



セミは肩の負傷からまたも再起の和氣慎吾、タイ人キアッティサク・サウィサップをボディブローでKO。
足と目で外し、上には速いパンチ、下にパワーを込めたパンチを打ち分ける。もちろん相手次第でどうかは不明ですが、まずは自分の身体がそれを出来る状態である、それを確認するための試合でした。
9月3日に、彼の地元岡山で興行があるとのことですが、そこでは当然、もう一段上の相手と組まれるのでしょうね。


佐々木尽とのドロー以外は5戦全勝全KOの関根幸太朗、韓国ライト級王者というイ・ジョンヘ(戦績はよろしくありませんが)を3回、打ちまくってストップ勝ち。
韓国に複数...5つある?と言われるコミッションのうちのひとつが認定する王者、に過ぎないので、それこそ30、40年前の韓国ナショナル王者撃破、というのとは、意味合いに天地の差がありますが、けっこう粘る相手でもありました。
階級、力量の差があるカードでしたが、まずは仕留めたのだから良しですが、関根も今後、勝負のカードでは、より精度が求められることでしょう。



アンダーではB級デビュー戦が3つ。
ワタナベジムの野上昴生は、ウェルター級のサウスポー。韓国のイ・ヒョンジュンに2回TKO勝ち。左のフックから仕留めました。
RK蒲田ジムの野上翔はバンタム級、こちらもサウスポー。韓国のヤン・ヒョンモを左ストレートでKO。ガードの真ん中を鋭く破るパンチでした。
KWORLD3の花田颯は、珍しいインド人のサンディール・クマールを初回TKO。ヒットを重ねて攻め上げる途中で、クマールが右肩を痛めて終了。ちょっと締まらない終わり方で、花田には気の毒な感じも。





今回はFireStickを大画面TVに刺して視聴しましたが、ホールからの中継だと、ABEMAの画質も安定しているような印象で、ストレス無く見られました。
無料配信とはいえ、平日ですし、週末とは違い、同時接続が多くはなかったおかげ?なのでしょうか。
この画質で見られるなら、有り難いことですが。
やはり問題は大阪からの配信、或いは世界戦などになったとき、ですかね?


実況解説は西達彦アナ、京口紘人解説(谷口将隆は試合が近い)、そしてグラビアアイドルの方。
正直、個人的には以下略な感想を持ちましたが、まあ聞き流せば良いか、というところ。

ただ、両選手入場のアナウンス、あれは声優の千葉繁さんですかね?違う?とにかくびっくりしました。
私の意見としては、完全に場違い、仕事選びましょう、という感じですが。あれが良いという方々も、もちろんおられるんでしょう...かね?



コメント
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