さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

体力強化により生まれた心の余裕 桑原拓、トロハツをボディで沈める

2023-07-13 00:01:30 | 関東ボクシング



一昨日のFODプレミアム配信、アンダーから色々見どころありな試合が続きました。簡単に感想。


メインの桑原拓vsウラン・トロハツは、桑原が4回に、小さい振りながら抜群のタイミングで決めた左ボディブローでトロハツをKO。
スタートから、スピードを生かしつつそれに頼り切らないバランスで闘えていた好スタートの桑原に、トロハツも果敢に右強打を狙って挽回を図る、という流れの中で、ちょっと唐突に決まった感じでした。


桑原はパワーアップを図る途上、という言い方がされますが、体力強化やパンチ力の向上というのは、確かに感じるものの、目覚ましくというほどではないかも。
ただ、体力強化の結果、どちらかといえば心の部分に余裕が生まれてきて、急いて避けず、急いて打たず、自分の間合いで避けて打てているなあ、という印象の方が強いです。
あのボディブローも、言えばトロハツが腹筋を締めるタイミングを外して入ったからあんなに効いた、ということでもありましょうが、そのタイミングで打てること自体が、桑原の余裕、落ち着き故なのではないかあ、と。


桑原はこれでジーメル・マグラモ、ウラン・トロハツに連勝ですから、ユーリ阿久井政悟に敗れたあとの再起路線としてはまずますだと言えるでしょう。
とはいえ、では阿久井に再び挑むということには、なかなかならないのでしょうが。それは先方の事情もあるでしょうし。



セミは岡田誠一41歳と「ニュー」サンダー照屋が熱戦を繰り広げ、照屋が元王者の岡田に判定勝ち。
セミセミは森且貴と木村彪吾という好カード、森が半ば捨て身の連打攻撃でダウンを挽回、判定勝ち。
再起戦の森にとっては、木村はきつい相手だと思いましたが、是非はともかくも「勝負」に出ての逆転。凄まじい闘志を見せました。

心配な天才肌、富岡浩介は中国のスー・インファンに6回KO勝ち。
フライ級での試合でしたが、体調も良さそうで、このクラスで行けるなら、新たな台風の目になれるかも、と期待です。
時々防御をほどいたまま、リスキーなタイミングで打とうとするのが怖いですが...。



こうして見ると再起戦組、というか、復活を期す選手の試合が多かったですね。
この興行はそういう「裏テーマ」があったのでしょうか。
メインのKOシーン、スローリプレイもちゃんと流れたし、番組の作り自体はやはり地味ですが、全体的にまずまず良かったです。

しかし、この感じで、どの程度の視聴者数があるものか、というのはやはり心配ではあるんですが。
私みたいな旧タイプは、普通に楽しく見てましたが、やっぱり客入りも以下略でしたし、その絵面ひとつとっても寂しいものでして...どうなんでしょうかね。



コメント
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