さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

今回は色々と「保留」で止まり 佐々木尽、星大翔の健闘許す

2023-07-09 06:07:14 | 関東ボクシング




ということで昨日のU-NEXT配信興行、簡単に感想です。


メインの佐々木尽、星大翔戦は、佐々木が11回TKO勝ち。
全体的に、佐々木がスイッチしたり、上体の動きにステップも連動した防御を見せたりと、色々と試したい、見せたい、という気持ちが前に出ているなあ、と見える闘いぶり。


こういうの、良し悪しを一概に言えるものではないけれど、付け焼き刃感ありありで、今後のため「実」になる何かがあったかというと、首を傾げてしまう。
それよりも、隙を見せず、息を詰めて威迫し、厳しく対して圧倒する、水漏れのない闘いを目指すことが、まずは大事ではないのか。
格下と目される相手との試合で、小技が上手く行ったところで、それが何ほどの事か。

世界といっても、今日明日の話ではないし、一試合少し悪かったからといって、期待を捨てるわけでもない。
しかし、このような構えで何試合勝ったところで、あまり実がない。
試合を見ていて、そんな風に思っていました。


試合後の報道では、佐々木が左肩の靱帯を傷めていて、スイッチを繰り返したのもその痛みをかばうためだった、ということでした。
ならば仕方ない、と思い直しはしましたが。
しかし、けっこう危うい橋を渡るものやなあ、という気もしますね。
とりあえず今回に関しては、色々と保留せざるを得ない試合だった、というところで止まり、です。



対する星大翔は、パワーでは劣ったかもしれませんが、左のボディブローや右ショートなど、打つべき時にしっかり、当たるパンチを繰り出し、打てる手は全て打つ、という心身の構えが見えて、感心させられました。
戦績は地味なものですが、実況が言っていたようにキックボクサーとしての経歴もあり、思った以上に「強い」と言える部分がたくさんある選手。健闘を見せてくれたと思います。拍手ですね。




セミの高田勇仁と仲島辰郎、7年振りの再戦とのこと。前回は仲島のTKO勝ち。
今回は王者と挑戦者の立場で、王者となった高田が、全体的にクリーンヒットとパワーの差を見せていたが、6回にダウンを喫するなど、危うい場面もあったものの、判定勝ちで雪辱。
高田の綺麗なフォームから打ち抜くパンチは、ミニマム級の水準を超えた迫力を感じる、魅力あるものですが、ちょっと単調だったか。
全体的に少し硬く、防御も甘く感じたが、今後の課題かもしれません。


挑戦者の仲島は、これで4戦連続の日本タイトル挑戦。昭和末期の選手層激薄時代、ウェルターやミドルで、同じ顔ぶれのタイトルマッチが連なったことがありましたが、さすがにこれはなかったんじゃないでしょうか。
しかし、相手のレベルや試合内容からして、一概に批判するのも違うかな、と思えるグレードはこれまでも示していて、今回もその延長線上にある試合内容ではありました。

欲を言えば6回、ダウンを奪ったあとの7回ですね。もう、後先考えずに身体ごと突っ込んで打ちまくる、くらいのことをやれなかったものだろうか、と。
もちろんそれをやれば、危機を招いていたかもしれませんが、それも込みであそこは「勝負」だったんじゃないかなあ、と。




今回はU-NEXT、メイン、セミ、セミセミの三試合のみ配信でした。
アンダーはBoxingRaiseで配信だったんですね。チェックしておらず、気付きませんでした。むー。

しかし、全体的に音声レベルを落とし過ぎじゃないでしょうかね。
実況席を会場に置かず、映像をスタジオで見て実況解説をする、オフチューブ、っていうんですかね、そういう形式でしたので、ある程度は仕方ないのでしょうが、いくらなんでも...ライブ見ている気がしないくらいでした。ちょっと残念でした。




コメント
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