さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

「順当」な勝利への切り換え 小原佳太、キャリアの差見せTKO

2021-12-10 00:20:44 | 関東ボクシング





まず、昨日の試合の配信にまつわる誤記をお詫びいたします。
記事を見直すと、見出しやリード部分に「プレミアム」の語句が入っていたのに、それを見落としていました。
今後、このような情報を書くときは、改めて、かなう限り注意を払うようにします。誠に申し訳ありませんでした。



そういうことで、大慌てで視聴契約をして、配信を見た試合の感想。
小原佳太、初回早々に玉山将也を右ストレートでダウンさせ、2回に反撃の右をヒットされるも、3回から立て直し。
4回、右のクリーンヒットで玉山の左瞼を切り裂き、5回に負傷TKOで勝利。日本王座防衛なりました。


身体の頑健さ、大きさでは小原を上回っているように見えた玉山、初回からプレスかけるが、左右を上下内外から打ち分ける小原、右クロスを外したあと、身体を戻した玉山のインサイドに、ショートの右ストレートを突き刺して、ダウンを奪う。
ただ、好スタートの小原、これなら倒したい、と思ったのでしょう、詰めに出るが玉山が凌ぎ、初回終了間際には逆に右を返してくる。
2回は小原が少し逸った感あり。右アッパーをミスし、同時に玉山の右フックを食らって、ロープへ下がる場面も。

この調子で、耐久力では若干劣る?小原が、悪い回りで消耗する展開だと、ひょっとするとわからんかなあ、と思ったくらいですが、3回からは焦って狙わず、リズム取り直して、軽めに設定し直したコンビネーションを当てていく。
この辺の切り替えは、さすが歴戦の王者ならでは。流石、というしかない。
玉山は変わらず奮戦しますが、4回のカットと、ヒットを重ねられて、5回、二度目のドクターチェックでストップ。
傷はかなり幅が広く、深さもあったようで、仕方ないところでした。


好スタート故に、少し危ない時間帯もあった小原ですが、悪い流れが少し見えたら、すぐ立て直して、終わって見れば「順当」な結果を残すあたり、やはり一流の日本チャンピオンだなあ、と感心させられました。


ただ、今後については、豊嶋亮太や、一度破っている元王者の永野祐樹など、玉山と同じ帝拳勢との対戦が、来年以降見られるのか。
それともそれ以外、或いは「上」に繋がる他の試合があるのか。

どういう展望があるにせよ、しっかり勝って、次に繋げたという一戦でしたが、もし次が「上」の話になるのなら、2回の闘いぶりは、厳しく省みる必要がありそうです。
コロナの影響で、国内の活動に限定された状況で、精神的にも苦しいところ、その影響もあったのかもしれませんが、心身ともに、乱れや迷いが見えたような気がしました。

もっとも、望みであろう「上」に繋がるような試合となれば、その辺はスッキリと、整理がついた状態で闘えるものだと信じたいところです。
年齢的にも、いよいよというか、待ったなしの勝負となるでしょうから。
真に世界への関門といえるような試合が実現するとしたら、それはもう、要注目の一戦です。大いに期待します。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする