ということでAbemaのPPVにて見ましたので、感想を。あくまで簡単に。
初回、井上尚弥は「見て立った」感じ。アラン・ディパエンもほぼ同様。
2回から井上がジャブを強く打つ。ダブルジャブは二発目を速く。ボディにも散らす。
3回になると井上の右ストレート、左フックがボディに再三決まるが、ディパエンが耐えて返す。
井上、無理に倒しにいくでもないが、想定外のタフネスにちょっとだけ焦り?
4回、連打して追撃の際、右でディパエンの頭、硬いとこ打ったかな、と見える。心配。
5回あたりになると、井上のコンビネーションが3発から4発に増えて、けっこう入るがディパエン倒れず。
6回の最初のへん、少し攻めさせて接近させ、相手の身体の力を見た?
7回、右フック効かせて、8回左フックで倒し、追撃でストップとなりました。
何しろワンサイドに打ちまくっていて、しかしガードが崩れず、身体も強いディパエンに、闘いながら驚いていた?井上ですが、勝ち負け自体をどうというような試合ではなかったことも確かでした。
攻撃力も技術も、だいぶ差のある相手でしたが、さりとて油断し、楽をしていたら、間違いが起こり得る可能性は...ゼロではなかった、とも思いますが。
そういう相手に、海外での試合が続いたあと、母国で「凱旋試合」を闘い、ちょっと長引いたけど、きっちり勝つ。
昔の中南米あたりで、スーパーチャンピオンと目される選手って、こういう試合してたんかなあ、と思うような、終わって見ればそんな試合でした。
正直、前にも書いたように(日本の過去の常識でいえば)高額のPPV料金を払うカードは別にある、これじゃない、という思いは変わりませんでしたが、それはひとまず置けば、国内で試合をし、長いラウンドを闘えたことは、まあ悪い話ではない。
そりゃ、目出度い、祝着、と言えるほど良い話でもないわけですが。ノンタイトル戦みたいなものだ、という見方も、やっぱり変わりませんし。
しかし、あれこれ飛ばして言えば、今組める試合がこれだったとしたら、闘わずにいるよりは良い、というところですね。
右拳の具合はどうなのか、何も無ければ良いですが、その心配を除けば、来春の話は楽しみです。
個人的にはもう、4団体はいいかなと。ゾラニ・テテのWBSSトーナメント離脱、そのテテを破ったカシメロの迷走と、これをいつまでも追いかけねばならない義理は無いですしね。
バンタム級において、唯一、ドネアとの再戦は、彼が直近の二試合で示した健在ぶりをもって、闘われるべき意義あり、と思いますが、さりとてスーパーバンタム級で「良い話」があるなら(あるんでしょうか?会社違うけど...)、そちらでも良いか、と。
大橋秀行はカシメロのことまで込みで、色んな事言っては記事書かせて、世論の反応を見ているんでしょうが...まあ、今度こそ然るべき試合を組んで貰いたいものですね。
興行全体について、放送について、そして想像以上に目出度い結果となったセミについては、また後日何か書くとします。
今日のところはこの辺で。