さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

距離に厳しく、意欲も見えた 久保隼、TKO勝ちで清水聡戦希望

2021-03-30 07:07:29 | 関西ボクシング



日曜のライブ配信、午後からはYouTubeで、久保隼vs佐伯瑠壱斗戦でした。

3回TKO勝ちという結果は「格」の話をすれば順当なものですが、佐伯は戦績以上に難しい相手かな、と思っていました。
そもそも体格面で、今回などもう一押しでスーパーフェザーに届く58.5キロ契約の試合をするには、どうしても痩身のイメージが強い久保よりも、佐伯の方が上だろうし、佐伯の過去の粘り強い闘いぶりもあって。

しかし早々から、良い距離を保って左ストレートを伸ばし、ボディへも左を送る。
踏み込み一つで打てるサウスポーの左ボディブローは大きな武器で、久保もこれが決まってダメージを与えられる試合展開だと、次、その次、とやれる仕事が見えてきて、良さが出ます。

2回に佐伯も粘り、右アッパー5連発などで脅かすも、3回に久保の左ストレートでダウン。
その後、抵抗して好打もありましたが、久保の左が決まって、佐伯が止まったところでレフェリーストップ。
「絵」としては、少し早いと見る向きもありましょうが、けっこう深刻な状態だという判断だったのでしょう。
微妙な印象もありましたが、簡単に倒れない選手が続けて打たれる危険というのも、確かに存在しますし。


試合後、清水聡との対戦を希望した、という久保ですが、本人や会長のコメントからは、もう細かいことを抜きに、強敵だろうが遠征だろうが関係ない、という段階に進む意欲が見えました。
肩書きや格、実績の違いからして、この相手に勝って絶賛、とはいかないわけですが、試合中に、クリンチされても左一本でパンチを繰り出し続けた姿も含め、これまでの印象とは少し違う形の闘志も伝わってきた試合でした。

もちろん、清水聡が森武蔵に勝てると決まったわけでもありませんが、このカードの勝者に挑む、という方向で行ってもらいたいですね。
久保は不安定で脆い印象が残る反面、良さが出る展開になれば、なかなか手強い選手だとも思いますし。


ところで今回、上記したとおり、もうほどんどスーパーフェザー級の契約ウェイトでしたが、けっこう身体が大きく見えたように思います。
やっぱり、減量は相当無理というか、それはSバンタムの時のみならず、フェザーでも同様だったのかもしれません。
清水戦となればフェザーですが、案外、さらに...というところにも、彼の可能性はあるような気もしました。ちょっと驚きでした。


コメント (2)
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