昨日のDAZNライブ配信、試合順のとおりにセミがこれで、とは言えない感じもありました。
思った以上に女子世界戦が注目されていた感じでしょうか。
とはいえ、こちらの目線からはこれがセミ格、という京口紘人vsアクセル・アラゴン・ベガ戦は、京口の5回TKO勝ちで終わりました。
初回から終わりまで、けっこう打ち合いが続き、距離も近かったですが、少し間がある時間帯は、京口のジャブも出ていました。
身体寄せると、2回にクリーンヒットした右など、ベガにもチャンス自体はあった印象。
京口はアッパーやボディフックを多用する選手であり、近い距離でガードが水漏れ無しとはいかないのは、ある程度までは仕方ないというか、それが現状です。
しかしパンチの精度、威力の差も初回からはっきり見えていましたし、5回は「ひと山作る」感じの展開になりかけたか、と思ったところでした。
あのまま進めば、終盤TKOか、多少打たれながらもクリアに差はついて判定、という感じで終わったと思います。
ご多分に漏れず、あの終わり方は本当にびっくりしましたし、しばらく意味がわかりませんでした。
スロー映像見て、あの打ち方、当たり方で飛び上がって背を向けるほど拳が痛いということは、少し前から兆候があったのでしょうが...。
小柄で果敢な若い挑戦者相手に、若干手こずったという絵ながら、京口というボクサーの品質自体が高いことは、唐突に終わるまでの試合展開でも出ていたと思いますし、アメリカ遠征して、調整して試合して、という経験がひとつ積まれたという点も含め、まずは収穫あり、と言える試合だったと思います。
そういう意味で、まずは良かった、と言えるでしょう。
今後はタノンサック・シムシー戦の話が気にかかりますし、試合の機会自体、まだまだすんなりとはいかない情勢か...と思います。
しかし、その反面、マッチルームが試合前後のリングアナウンスで日本語を使うなど、DAZNの配信がグローバルに展開される中、日本のマーケットもそれなりに?意識しているようで、京口紘人は我々が思う以上に、重要なタレントと目されているのかもしれません。
エルウィン・ソトやフェリックス・アルバラードとの対戦というのも、あちらからすれば、特につべこべ言わずにすんなり組むカードなのかもしれないなあ、と。
その場合は、上記したとおり、やはり攻撃スタイル故、防御には課題が残るなあ、と思いますが、さらに攻撃にシフトするか、或いは「堅める」か...その取捨選択をしっかりした上で、より攻防共に締めてかからないと、これより一段上の大試合となると不安も感じます。
今回は格下相手、予想有利の試合で「顔見せ」的な部分があり、もちろんその通り勝つことも難しい仕事ではありますが、次以降は、また違う次元の要求をされるわけですから。
しかし、そういうところに歩を進めた京口紘人の現状は、ファンとしてはさらに期待を向けたくなるもの、でもあります。
まずは今後も、コンスタントに試合を機会を得られるように、と願うところですね。
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DAZNが出した公式ハイライト、貼っておきます。
「ゴソカイ、シマース ナニワノ セカイオウジャ ムハイノ マッドボーイ」だそうです。
ご紹介します、と言っていたのですね。試合前の時は、何言ってるのかわかりませんでした(笑)