首都圏の緊急事態宣言を受け、JBCと協会の対策連絡協議会が開催。
今後の興行について「自粛推奨」としながらも、無観客ないしは有観客興行について方針を出しました。
有観客興行の場合、午後8時に全試合終了というルールを設けた、とのこと。
一応、緊急事態宣言終了予定の2月7日まで、ということですが、春になって気温が上がらない限り、陽性者数が劇的に減るとも思えないですし、これも延長されるかもしれませんね。
普段なら、8時メイン終了とはなかなかあり得ないことで、仮にそうなりそうなラウンド数の興行でも、合間に表彰式入れたり、選手の挨拶やインタビュー、或いはスパーなどを挟んだりして、時間を延ばすのが常です。
昨年9月、久々にホールにお邪魔したときは、二試合しかないのに、メインの吉野修一郎、細川バレンタイン戦が終わったのは、8時40分くらいだったような。おぼろげな記憶ですが。
今回、14日や16日に、タイトルマッチの興行があり、今から無観客、すなわちチケットの払い戻しを興行者に強いるのは、非現実的である、というのが実際のところでもありましょう。
16日の長濱、豊嶋戦はG+で生中継されますが、放送開始時間が16時から、と変更されていました。
14日の井上拓真、栗原慶介戦も、全5試合予定ですが、おそらく一時間から二時間、第一試合を早めに行うことになりそうです。
メインを20時終了と決めるなら、メインは19時過ぎにはゴング、といったところでしょうね。
もっとも、20時きっかりに試合が終わっていれば良い、というものでもない、としたら、もう少し早めないといけないんでしょうが...。
その他の取り決めなどは記事に抜粋されていますが、ボクシング界は率先して、明確な指針、方針を早々に打ち出し続けている印象です。
大晦日の大田区総合体育館では、メイン終了後、観客に「分散退場」が呼びかけられ、その呼びかけに応じずに出口へと歩を進める観客に対し、再三、アナウンスが繰り返されました。
しまいには「このままでは再び、無観客試合を行わねばなりません。誰よりも選手たちが、それを望んでおりません」という言葉も出たくらいです。
JBC(及び協会)は、通り一遍、形式上の対策を打ち出しておこう、という感じではなく、本腰入れて取り組んでいる、と感じさせられました。
小規模の屋内施設において行われることが多く、競技者同士のコンタクトがある競技であることを踏まえ、少なくとも世情にかなうもの、或いはそれ以上の取り組みが必要なのだ、という意志は、昨年来、一貫しているように思います。
その取り組みに費やされた労苦を思うと、改めて、一刻も早く、通常通りの運営に戻れる日が来て欲しい、と祈りたい気持ちになりますね。
何も、ボクシング界だけに限った話ではありませんが...。