さうぽんの拳闘見物日記

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拳闘見聞の日々。

こちらは「後押し」になるかは不明だが 村田諒太、スーパー王者に認定

2021-01-08 16:57:37 | 関東ボクシング


村田諒太の保持するWBAミドル級王座が「レギュラー」から「スーパー」に格上げされた、という記事です。
カネロ・アルバレスがスーパー王座を返上したため、とのこと。

WBAという、最古参ボクシング・マフィア団体に対しては、なんなりと好きにしはなれ、というしかないですが、カネロかゴロフキンとの対戦を目標に掲げ、昨年はコロナ渦(日本においては「騒動」かもしれませんが)さえ無ければ、やれ東京ドームやさいたまSAやらで開催も、という話が動いていたという村田の今後に、影響がある話でもあります。

こちらの記事で村田がコメントしたところによると、カネロと闘うためにスーパーミドルに上げるのは現実的ではない、とのこと。
つまり、標的というか目標はゴロフキン一本に絞られる、ということですね。

読みようによっては、天と地がひっくり返ったような話やな、という印象も残りますが、一応、指名試合の期限が延び、他団体との統一戦も可能、とされるスーパー王者になったのだから、IBF王者ゴロフキンとの対戦は、現状の肩書きを言えば対等な関係で行える、ということなのでしょう。
誠に頼もしい限りで、あとはその通りにこの試合が実現してくれれば幸いですが、ここにきて首都圏のコロナ感染者数増加もあり、ただでさえ簡単ではない試合の実現が、またまた遠のくばかり、というのが現状でしょうね。



それにしても、村田諒太の今後は、ますます難しいものになりそうです。
井岡一翔にとっての田中恒成に該当する相手が、国内にいるわけもないですし、試合となればどうしたって海外の選手になります。
といって、今から格下のランカーを招いて試合、興行といっても苦しい(まさかの?マラビージャ・マルチネスであったとしても)。

さりとて、ビッグマッチの相手たるゴロフキンが、ジーメル・マグラモやタノンサック・シムシーのように、ぎりぎりの隔離期間を経て、という形での来日試合出場に応じてくれるとも思えません。
その場合、興行面で客入れ制限をせねばならないとしたら、ますます難しいでしょう。
年齢やキャリアを考えても、本人も周辺も、どうしたものやら、というところではないでしょうかね。

もっとも、国内で、自分の側主導で、という前提を外せない以上、当然のこととして受け容れねばならない困難なのでしょうが。
コロナ渦が起こるまでの、彼のキャリアには、その枠を超えた価値を掴むだけのものがなかった。
その現実もまた、彼を苦しめる要因のひとつです。
日本のボクシング史上、おそらく最強のミドル級ボクサーである村田諒太の行く手を阻むものは、昨今の情勢のみではない。
そう言わざるを得ないのは、とても口惜しく、残念なことですが。



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ということで、一曲。
Tears For Fears “Head Over Heels” です。








コメント (3)
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