デビュー以来、常に、闘うことに様々な意味を、価値を追い求めてきたボクサー。
それが田中恒成だと思っています。
ボクサーとして、優れた資質を持っていることは一目見れば分かりましたが、単にそれだけで、彼に惹かれたわけではありません。
彼の心のありよう、疾走し続けるボクサーとしての在り方、そして傍目には見知れない事情もあってか、様々に揺らぎ、満たされない誇り。
それら全てをひっくるめて、彼の姿は「この目で見ておかねばならない」という思いを搔き立てられるものでした。
そして辿り着いた大一番で、彼は現状の力、その限界までを全て出し切り、敗れました。
あの試合を経て、受け容れて、彼がどのように変わり、成長するのか、し得るのか。それとも。
井岡一翔の勝利に、その偉大に感嘆し、改めて脱帽する思いとともに、どうしても、彼のこの後を思わずにはいられませんでした。
昨日、田中恒成がツイッターを更新しました。
多くを語る必要もないと思います。
敗れてもなお、失われない誇り。
追い求めるものを諦めない、決意に満ちた、情熱の言葉。
より「高まった」熱をもって、彼の闘志がさらに燃えるのなら、当然のこと、その闘う姿をこれからも見続けずにはいられません。
田中恒成の再起に、新たに踏み出す一歩に、祝福の拍手を送りたいと思います。
================
ということで、一曲。
the pillows “ONE LIFE” です。