ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

ねむの木のこどもたちとまり子美術展(2)

2007年06月28日 | 一寸そこまで
           岡虎の尾(皇居東御苑)
       花の少ない今、この花が盛りでした
      白を良く見ますが ピンクは初めてです

会場に入るとまり子さんのご挨拶が掛かっていました。

『耳にしたり、目に付いたりするのは子供のイジメとか、自殺です。遺言なんてかいたって駄目よ。いじめるのは淋しいからなの。自殺って、強がってるの。駄目よ。のりこえたから、優しいの。そんな大切な命だから、絵を描くの。それは、強いから。だから一番高いビルのうえから、優しさを振りまくの、それが私の願いであり生きている事が「うれしいの」嬉しさを52階から振りまきます。どうぞ、待ってます。あたし、まってます。皆でコーラスしますね。』

学校の休みの日に、子供達が大勢見に来る日に、まり子さんは「ねむの木のこどもたち」とコーラスをするのでしょう。会場には小さなグランドピアノが置いてありました。絵を見に来てくれた子供たちに、障害があっても、絵を描いたり、歌ったり強く生きているよ!あなたたちも頑張りなさい!と言うメッセイジを送るのでしょう。

一番私が心打たれたのは画面に大きな丸と小さな小さな丸が描かれ、丸の中には大きい方には複雑に線が引かれ、小さい方には数本の線が引かれていました。題名は「おかあさんの心のおおきさ、ぼくの心の大きさ」でした。子供たちはわかっているのですね、まり子さんの心を。感謝をしながらがっしりと受け取っているのですね。

女の子の絵で、近寄らなければ見えない位小さな植物の連続模様が画面いっぱいに隙間なく書かれています。その絵の何処かに「お母さんと女の子」が絵の雰囲気を壊す事無く書かれています。学園では大勢の子供たちと一緒ですから、絵の中だけでも、お母さんと二人っきりでいたいのかな?二人の周りには小さな小さなお花がびっしりと書かれた居ます。書き始めは何処なのかな~。真ん中から描くのかしら、端っこから描くのかしら等考えてしまいます。「お母さんと少女」を描いて、その周りを埋めていくのかな~?「お母さんと少女」は真ん中にあるとは限りません、下の方にあることもあります。この女の子は食べる時意外は絵を描いているそうです。まり子さんの事務室で書くのが好きなんだそうです。何時も其処で、まり子さんの側で安心して描いているんだそうです。

売店では絵葉書や図録、本などを売っていました。私は絵葉書(100円)5枚と「やさしくね」(絵に短い言葉を添えたもの)と言うねむの木学園創立40周年記念出版の本(1500円)とを記念に買いました。

所々に感想を書くノートが置いてありました。私も書き残してきました。

「私は泣きたいのをがまんした。じ~っとがまんして絵を見つめた。まり子さんと出会えて、心を貰って幸せな子供たちを思って。私はしゃくりあげたいのをがまんした。がまんしてじ~っと絵を見つめた」

心を打たれること、感情の波が激しいとこんなにも疲れるのですね。私は途中一度、椅子に腰掛けて休まなければなりませんでした。数が多いから疲れるのではありません。一つ一つが私の胸に響くので疲れるのだと思います。

とてももう一つ展覧会を見に行く事は出来ないと思いました。でも「新国立美術館」は歩いていける範囲にあると言うので、建物だけでも見ておこうと思いました。地図は貰いましたがあまりに簡単すぎておのぼりさんにはわかりません。又人に尋ね尋ね行きましたら休館でした。でも警備が厳しそう。理由は翌日の新聞で知りましたが、皇太子ご夫妻が見に来られたそうです。正門の方にも回って予定通り建物を見て帰りました。
                          又、続く・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする