ちいさな幸せ

幸せの基準ってある?
それは自分の心の中にあると思う。
私は何時も陽だまりのような幸せの中に居た。

としこさんのメールより

2006年10月25日 | 思い出話
         新種でしょうか、なんとも優しい色
              思わずパチリ

22日に聞きに行った「尼崎合唱団」のとしこさんからメールが届いた。ご本人が参加して感じた事や、何故姿勢がいいのか等書かれていた。としこさんの許可を得て出させて頂く。

・・・・・若い頃は私(としこさん)もよくこういうクラシックの音楽会に出ていましたが、最近は軽いものばかりだったので、どんな結果がでるか?と興味がありました。でも、今回のモーツアルトは想像以上の難しさにびっくり!そして90%の人がアマチュアなのにとても良く歌われることにびっくり!又、本番の強さ、一致団結の精神に吃驚!と随分驚かされたコンサートでした。後は充実感で一杯です。 ・・中略・・ 母が、私が子どものときから姿勢についてはとてもうるさかったのです。そのせいで角隠しの結婚衣装のとき、着付けの方が「もっとうつむいて」とよくいわれました。直しても直ぐ背筋が勝手に伸びてくるのです。 ・・後略・・

としこさんは音大出のピアノの先生だ。ピアノ演奏を聴いたことはある。ご本人はほっそりとしておられるのに、タッチは力強いと感じられた。今回初めて「合唱団」に参加されて「手ごたえの良さ」を感じられた事が文面から伝わってくる。

姿勢の良さはお母様のお教えの賜物らしい。としこさんは私より少し先輩だが、多方面に食指を伸ばし、人生を謳歌しておられる。このお元気さは「姿勢の良さ」から来ている。姿勢がいいという事は内臓が正規の位置にあり活動出きると言う事だ。猫背になって前屈みになると胃が圧迫され活動の妨げとなり、それが腸へと連動するし、胸も圧迫されて肺の働きや横隔膜の動きにも影響を与える。背筋がまっすぐと言う事は腰の負担も少ないのだろう。としこさんのように姿勢がいいという事は「元気の元」なのである。

私は小さい時から姿勢が悪かった。母からも良く注意された。私達の頃は小学校の先生も注意した。私は教室で注意された記憶がある。今は「友達先生」とかで注意はしないのだろう。今から20年以上前、主人と一人の友人から「この頃猫背になってるで~、気をつけなあかん」と同時期に言われたことがある。この言葉が私が自分の姿勢に気をつける元になった。何時も意識して背筋をのばすように気をつけているし、道でガラス窓に写る自分を見て姿勢を正すようになった。としこさんの様に筋金入りではないが、年齢の割には背筋が伸びていると自負している。

としこさんが花嫁としては姿勢が良すぎて、俯き加減のしおらしい花嫁像を作ろうとする着付けの人に苦労を掛けたのだろう。時代だな~。私達の頃はまだまだ「女らしさ」を世間は求めていた。その時のとしこさんを想像して笑い出してしまった。

花嫁姿と言えば私にも失敗の思い出がある。私は家で支度をして会場のホテルに向かった。近所の方が大勢見ておられる中、迎えに見えた仲人さんに手を取られ、俯き加減に静々と、と言いたいが写真を見ると顔を上げて闊歩しているのだ。そしてタクシーに乗り込む時「頭を低くして」と何度も仲人さんや美容師さんが言っていた。私もうんと頭を下げたつもりなのに、高島田がドアにド~ンとぶつかって少し傾いでしまった。昔のオリエンタルホテルは玄関まで数十段の階段を登る、褄を取ってどんな格好で登ったのだろう、恥じらいも無くどんどん登ったのではないかと思うと今更ながらに恥ずかしい。

図らずも「○○からXX」に変わった日のことを思い出したが、後3年を待たずして金婚式を迎える。二人元気にその日を迎える事が今の私の一番の願いである。
                       
                              (200回)
コメント (2)
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