■(第17話)ひろがるスカイ!プリキュア「わたせ最高のバトン!ましろ本気のリレー 」感想
(「ひろがるスカイ!プリキュア」第17話より)
バッタモンダーは語る。体育祭とは、強者が弱者に力を見せつける残酷なイベントだと。
驚いたことに、劇中で明確に否定はされず。それどころか、ましろさんはそれを強く実感してしまう。
驚異の運動能力を誇るソラさんがリレーの走者に選ばれました。
そしてましろさんを走者に指名した。曰く、バトンパスが重要だから。ましろさんとなら全力以上を出し切れます!
期待されたことに奮起して、ましろさんも猛特訓に励みます。
彼女のこれまでの人生でなかったほどに打ち込み、初めて体育祭もノリノリで迎えた。
しかしながら残念なことに転倒。
多分、スカイランド育ちのコーチお2人は「リレーにはカーブがある」ことを知らなかったんじゃないかな…。
特訓シーンでも、直線を走ってばかりに見える。。
それでも挫けずましろさんは立ち上がる。
ソラさんから聞いた極意「前だけを見る」を胸に、とにかく走る。
その姿に胸打たれ、ソラさんも激走。見事に逆転し、1位を取りました。
めでたしめでたし…に沸く一同。
だけど、その陰でましろさんは思い知る。
バトンを受け取ったソラが、自分を置いて、自分にはできないスピードで去っていく。
なまじ極意を垣間見ただけに、常にその領域で走っている彼女の凄さが身に染みます。
彼女は言った。バトンパスが大事だから指名したと。
でも実際はどうか。バトンのロスどころか転倒しています。それなのに勝ったではないか。
結果だけを見るなら、ましろさん以外の誰かと、多少はもたつきながらバトンパスしたとしても、普通に勝ったでしょう。
もちろんこれらは不自然に一面だけを見すぎている。
ソラさんが「ましろさんがいたから走れた」は紛れもなく事実です。
一瞬諦めかけた彼女を奮い立たせたのは、明らかにましろさんの奮闘であり、他の誰かだったら負けていてもおかしくない。
だから、ましろさんは十分に活躍している。
…とは、当人としては思えないよな、やっぱり。
「居るだけで良い」「頑張る姿に励まされた」。なるほど、それはそれで美談かもしれない。
でも対等でありたいと思ったら、これでは納得できません。
戦闘中、自身の最大の武器であり特徴である光球をスカイさんに渡す姿は切ない。
戦略としては間違っていない。できもしないことを無理にやる方が困る。
でもこれは「協力」や「繋ぐ」ではないでしょう。
喜びに沸き立つソラさんをよそに、ましろさんは一人静かに拳を握りしめる。
私には何もない。優しく後ろにいればよいだけで、それ以上のことは期待されていないのか。
今回の件で彼女は、自分の中の「負けず嫌い」の一面に気づきました。
ソラさんは悪気なく「日課のジョギング」に誘い、ましろさんも応じてはいますが、その後の「…うん」は何を想ってるのか。
現実として「走る」分野で頑張ってもソラさんには及ばないでしょうし、プリキュアとしての戦闘力も同様。
似たような戦力差に直面したルミナスさんは、潔く「逃げる」を選択し、後方支援として名を馳せました。いや、黒白と並んで肉弾戦とか、無理だから。そして結果として、支援・防御系のエキスパートとして超重要戦力になられた。
プリズムにもその素質はあるとは思うんですが、如何せん本人が方向性に迷っていらっしゃる。
「負けず嫌い」の彼女としては、食らいつく道を選ぶのか、別分野の道を選ぶのか。
しかもこの流れで、遂に4人目登場のようです。ますます、ましろさんのアイデンティや自尊心が揺さぶられてしまう。公式様はなかなかエグい真似をなされるな…。
(「ひろがるスカイ!プリキュア」第17話より)
バッタモンダーは語る。体育祭とは、強者が弱者に力を見せつける残酷なイベントだと。
驚いたことに、劇中で明確に否定はされず。それどころか、ましろさんはそれを強く実感してしまう。
驚異の運動能力を誇るソラさんがリレーの走者に選ばれました。
そしてましろさんを走者に指名した。曰く、バトンパスが重要だから。ましろさんとなら全力以上を出し切れます!
期待されたことに奮起して、ましろさんも猛特訓に励みます。
彼女のこれまでの人生でなかったほどに打ち込み、初めて体育祭もノリノリで迎えた。
しかしながら残念なことに転倒。
多分、スカイランド育ちのコーチお2人は「リレーにはカーブがある」ことを知らなかったんじゃないかな…。
特訓シーンでも、直線を走ってばかりに見える。。
それでも挫けずましろさんは立ち上がる。
ソラさんから聞いた極意「前だけを見る」を胸に、とにかく走る。
その姿に胸打たれ、ソラさんも激走。見事に逆転し、1位を取りました。
めでたしめでたし…に沸く一同。
だけど、その陰でましろさんは思い知る。
バトンを受け取ったソラが、自分を置いて、自分にはできないスピードで去っていく。
なまじ極意を垣間見ただけに、常にその領域で走っている彼女の凄さが身に染みます。
彼女は言った。バトンパスが大事だから指名したと。
でも実際はどうか。バトンのロスどころか転倒しています。それなのに勝ったではないか。
結果だけを見るなら、ましろさん以外の誰かと、多少はもたつきながらバトンパスしたとしても、普通に勝ったでしょう。
もちろんこれらは不自然に一面だけを見すぎている。
ソラさんが「ましろさんがいたから走れた」は紛れもなく事実です。
一瞬諦めかけた彼女を奮い立たせたのは、明らかにましろさんの奮闘であり、他の誰かだったら負けていてもおかしくない。
だから、ましろさんは十分に活躍している。
…とは、当人としては思えないよな、やっぱり。
「居るだけで良い」「頑張る姿に励まされた」。なるほど、それはそれで美談かもしれない。
でも対等でありたいと思ったら、これでは納得できません。
戦闘中、自身の最大の武器であり特徴である光球をスカイさんに渡す姿は切ない。
戦略としては間違っていない。できもしないことを無理にやる方が困る。
でもこれは「協力」や「繋ぐ」ではないでしょう。
喜びに沸き立つソラさんをよそに、ましろさんは一人静かに拳を握りしめる。
私には何もない。優しく後ろにいればよいだけで、それ以上のことは期待されていないのか。
今回の件で彼女は、自分の中の「負けず嫌い」の一面に気づきました。
ソラさんは悪気なく「日課のジョギング」に誘い、ましろさんも応じてはいますが、その後の「…うん」は何を想ってるのか。
現実として「走る」分野で頑張ってもソラさんには及ばないでしょうし、プリキュアとしての戦闘力も同様。
似たような戦力差に直面したルミナスさんは、潔く「逃げる」を選択し、後方支援として名を馳せました。いや、黒白と並んで肉弾戦とか、無理だから。そして結果として、支援・防御系のエキスパートとして超重要戦力になられた。
プリズムにもその素質はあるとは思うんですが、如何せん本人が方向性に迷っていらっしゃる。
「負けず嫌い」の彼女としては、食らいつく道を選ぶのか、別分野の道を選ぶのか。
しかもこの流れで、遂に4人目登場のようです。ますます、ましろさんのアイデンティや自尊心が揺さぶられてしまう。公式様はなかなかエグい真似をなされるな…。