前回最後に書いた問題「34年にえみるとルールーが再会してしまう」を防ぐ方法を考えた。
もはや考察ではなく、脳内二次創作の設定を垂れ流してるに等しい気がしてならないのですが、とりあえず進めよう。
※前回書いたワームホールを前提にします。
※書くにつれて色々と思考が変遷しているので、以前の記事と異なる解釈があっても気にしないで欲しい。
【えみる研究室問題】
元々この問題の発端は、「えみるは2030年に研究室に行けるはずがない」こと。
彼女はルールーとの別れの際に「未来で待つ」と告げられています。
普通に考えれば、ここでいう「未来」は「2043年(ルールーが旅立った先)」です。
クライアス社との戦いが2043年であることは、2030年時点のえみるには分かる。
(ダイガンの出現により、かなり正確に把握できる)
僅か13年後ですから、普通に待てる。ただここで問題になるのが未来改変です。
小学生えみるは気にしなくても、成長したえみるは「未来は変えられるのか?」「ルールーはパラレルワールドに行ったのでは?」を当然悩むはず。ですが「全く異なるパラレルに行った」はない。それでは「未来で待つ」が成立しない。
「ルールーは嘘をつかない」を前提に立つと、「未来は変わらない」または「変えられるが分岐はしない」のどちらかです。
劇中人物のえみるには、どちらが正しいのか確証はない。もしも後者「分岐はしない。しかし未来は変わる」だと、下手な行動をすると未来のルールーが消滅しかねません。
だから「研究室に行く」などという大胆な行動は、よほどのことがないとできない。
ここから出発し、色々と悩んだ結果、えみるはおそらくこうであったろうと考えた。
【えみるのその後】
2019年。野乃さん・薬師寺さん・輝木さんの3名から返却されたプリハートと共に、ルールーたちは未来へ。
えみるもプリハートを渡そうとするものの、ルールーから「持っていてください」と断られる。
その後。2030年になるにつれ、えみるは「未来は変わらない」をほぼほぼ確信していく。
根拠としては、マナさんの結婚式。これは2019年の時点で「予言」されており、それが様々な不確定要素や自由意思が介在するにも拘わらず実現したことから「未来は不変」と考えた。
したがって、えみるがこのまま待ち続ければ43年にルールーに会える。
それと同時に、ルールーの「未来で待つ」発言の不可解さに気づく。
「待ち続ければ会える」だと、待つのはえみるだ。ルールーではない。
「ルールーは嘘をつかない」のだから、解釈に何か抜けがある。
ルールーが「待つ」ということは、えみるには何かすることがあるはずです。
彼女の限られた情報内で思いつくのは「43年に戻ったルールーが助けを求めている。そこに自分がプリハートを持って駆け付ける」のはず。なるほど、だから自分のプリハートは持っていかなかったのか。
しかし43年のどこに出現するのか、さっぱり分からない。プリハートの奇跡で巡りあえるのではとか、そういうのに期待するには彼女は大人になりすぎています。
そこで再会の可能性が最も高い手段はと考えると、クライアス社側につくことです。
そもそも「未来は不変」だとすると、クライアスの侵略がいずれ始まる。しかもプリキュアは阻止できないと分かっている。この大異変を死なずに乗り切るには、クライアスに入社するのが一番早い。
そして予想されたタイミングで、予想された通りの「はぐたんの誕生」という節目を迎え、実行を決意。
クライアスの祖が何なのかわかりませんが、トラウムがキーパーソンなのは確実ですから彼を訪ねればよい。
トラウムがどこにいるかは、物理学関連からおそらく探し出せます。
【えみるの暗躍】
えみるはトラウムに、2018年の戦いのことをつぶさに語ったはずです。
とにかく彼にタイムマシンを作ってもらわないと話が始まらない。
しかし聞けば聞くほど、トラウムは絶望していったでしょう。無理だ。そんなタイムマシンは作れない。
「いいから作れ」と迫る頓狂な娘に苦しめられる中、突破口になりそうなのは朝日奈さんたちの一件です。
何度も何度もえみるから話を聞く内に、「大人の姿のみらいさんたちが現れて」といった下りが出てくるはず。
トラウム:
「プリキュアというのは学生ばかりかと思ったが、大人もいたのかね?」
えみる:
「みらいさんたちは当時中学生です。あの時は大人の姿でしたけれど」
引っかかるものを感じ詳しく聞くと、あの時の朝日奈さんらは20代半ばぐらい。奇しくも2030年の今頃の年齢。不気味な符丁を感じます。
確認するのは簡単だ。朝日奈さんか宇佐美さんにコンタクトをとり、「トラウムとVSオールスターズをやったか」を聞けばいい。おそらく「何のことか?」と怪訝に思われるはず。
これが分かれば、「事情は不明なれど、なぜかトラウムは2030年以後の時代にも現れ、戦いを挑んでくる」と判断できる。
それをやるトラウムが「2030年の自分」なのか「どこか未来の自分」なのかは悩ましいものの、「今の自分にはできそうにもない」以上は、未来から自分がやってくる、そしておそらくはその時にタイムトラベルの重要な事情を伝えてくれると期待できます。
またこの時点でトラウムは、前回の私の妄想と近いものをパターンのひとつとして提唱できるはず。
そしてパターンごとに「これならこうする」「こっちだったらこれが起きる」と対応策や察知する手段を幾つも用意し、待ち構えると思います。
2033年。予想のひとつ通り、はぐたんが出現し、そのまま2018年へ。
それを追いかけてクライアス社が出現。
すかさずトラウムとえみるは協力を申し出る。(えみるは素性を隠して)
おそらくリストルはふたりを疑えない。
というのも43年のクライアス社には、この二人の存在は創設メンバーとして伝えられているはずなので。
潜入に成功したえみるは、43年と33年をつなぐワームホールを封鎖。
これをしないとリストルが43年と交信してしまい、ややこしい話になってしまう。
封鎖手段は単なる誤魔化しでもいいのですが、ここは「プリハートを使った」としたい。「えみるの手元にプリハートがある」ことの説明がついて美しいと思う。
その後、適切なタイミングで一時的に封鎖を解除。期待通り、44年からトラウムがやってきて、オールスターズ戦を開始。それからまた再封鎖。
本国への帰還を断たれたまま、リストルとジョージは18年の最後の戦いへ向かい、クライアスは瓦解。34年のトラウムとえみるは、残されたクライアスの残骸を復興して、後のクライアスの元を作る。「クライアス社」自体が時間を漂流していたんだ。
そして19年2月のワームホールを通り、ルールーが34年にやってくる。
が、そのまますぐに43年を目指し宇宙に(高速移動するために)飛び去って行く。それを遠くから見送るえみる。
えみるが共に行かなかったのは、やることがあるため。
一つはクライアス社の復興。もう一つは、未来にプリハートを送ること。
前回は見落としましたが、この時点で34年と44年を繋ぐワームホールが残っています。
これを使えば「プリハートを過去に送った後の44年えみるに、再度プリハートを渡す」ことができる。実はかなり重要です。
44年:プリハートを18年に送る。手元からプリハートが消えるので変身不能。
53年:プリキュア50周年。えみるは変身できないので参加できない。
これは困る!
でもワームホールが残っていれば、過去のえみるが53年のえみるにプリハートを送れるようになります。
53年えみるは、使い終わったらまた過去に戻せばいい。
つまりえみるのプリハートは以下のルートをたどる。
18年~43年⇒53年⇒43年~44年⇒18年
(「⇒」はワームホールでの移動)
これならプリハートを過去に送ったはずのえみるも、ちゃんとマシェリとして参戦できる!わぁい!
以上、これだけ必死に走り回ってルールーとの再会を目指すなら、ルールーの「待っている」とも整合します。
「えみるが待つ」のではなく、えみるの水面下での戦いを「ルールーが待つ」だ。
そして「なぜ34年にルールーと再会しなかったのか」の説明も付く、と思う。
【蛇足】
上記の流れだと2033年の朝日奈さんや宇佐美さんは、「トラウムが襲ってくる」「2018年に戻る」ことを知っていたのかもしれない。
細々と問題はあるのですが、もしそうなら全員揃っていたのは偶然ではなく準備していたことになり、流れに必然性が生まれます。
琴爪さんの「この姿では気分が乗らない」発言も、「タイムトラベルを知っていて待ち構えていた」なら物凄くしっくりくる気がする。
●参考:
HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察(一覧)
もはや考察ではなく、脳内二次創作の設定を垂れ流してるに等しい気がしてならないのですが、とりあえず進めよう。
※前回書いたワームホールを前提にします。
※書くにつれて色々と思考が変遷しているので、以前の記事と異なる解釈があっても気にしないで欲しい。
【えみる研究室問題】
元々この問題の発端は、「えみるは2030年に研究室に行けるはずがない」こと。
彼女はルールーとの別れの際に「未来で待つ」と告げられています。
普通に考えれば、ここでいう「未来」は「2043年(ルールーが旅立った先)」です。
クライアス社との戦いが2043年であることは、2030年時点のえみるには分かる。
(ダイガンの出現により、かなり正確に把握できる)
僅か13年後ですから、普通に待てる。ただここで問題になるのが未来改変です。
小学生えみるは気にしなくても、成長したえみるは「未来は変えられるのか?」「ルールーはパラレルワールドに行ったのでは?」を当然悩むはず。ですが「全く異なるパラレルに行った」はない。それでは「未来で待つ」が成立しない。
「ルールーは嘘をつかない」を前提に立つと、「未来は変わらない」または「変えられるが分岐はしない」のどちらかです。
劇中人物のえみるには、どちらが正しいのか確証はない。もしも後者「分岐はしない。しかし未来は変わる」だと、下手な行動をすると未来のルールーが消滅しかねません。
だから「研究室に行く」などという大胆な行動は、よほどのことがないとできない。
ここから出発し、色々と悩んだ結果、えみるはおそらくこうであったろうと考えた。
【えみるのその後】
2019年。野乃さん・薬師寺さん・輝木さんの3名から返却されたプリハートと共に、ルールーたちは未来へ。
えみるもプリハートを渡そうとするものの、ルールーから「持っていてください」と断られる。
その後。2030年になるにつれ、えみるは「未来は変わらない」をほぼほぼ確信していく。
根拠としては、マナさんの結婚式。これは2019年の時点で「予言」されており、それが様々な不確定要素や自由意思が介在するにも拘わらず実現したことから「未来は不変」と考えた。
したがって、えみるがこのまま待ち続ければ43年にルールーに会える。
それと同時に、ルールーの「未来で待つ」発言の不可解さに気づく。
「待ち続ければ会える」だと、待つのはえみるだ。ルールーではない。
「ルールーは嘘をつかない」のだから、解釈に何か抜けがある。
ルールーが「待つ」ということは、えみるには何かすることがあるはずです。
彼女の限られた情報内で思いつくのは「43年に戻ったルールーが助けを求めている。そこに自分がプリハートを持って駆け付ける」のはず。なるほど、だから自分のプリハートは持っていかなかったのか。
しかし43年のどこに出現するのか、さっぱり分からない。プリハートの奇跡で巡りあえるのではとか、そういうのに期待するには彼女は大人になりすぎています。
そこで再会の可能性が最も高い手段はと考えると、クライアス社側につくことです。
そもそも「未来は不変」だとすると、クライアスの侵略がいずれ始まる。しかもプリキュアは阻止できないと分かっている。この大異変を死なずに乗り切るには、クライアスに入社するのが一番早い。
そして予想されたタイミングで、予想された通りの「はぐたんの誕生」という節目を迎え、実行を決意。
クライアスの祖が何なのかわかりませんが、トラウムがキーパーソンなのは確実ですから彼を訪ねればよい。
トラウムがどこにいるかは、物理学関連からおそらく探し出せます。
【えみるの暗躍】
えみるはトラウムに、2018年の戦いのことをつぶさに語ったはずです。
とにかく彼にタイムマシンを作ってもらわないと話が始まらない。
しかし聞けば聞くほど、トラウムは絶望していったでしょう。無理だ。そんなタイムマシンは作れない。
「いいから作れ」と迫る頓狂な娘に苦しめられる中、突破口になりそうなのは朝日奈さんたちの一件です。
何度も何度もえみるから話を聞く内に、「大人の姿のみらいさんたちが現れて」といった下りが出てくるはず。
トラウム:
「プリキュアというのは学生ばかりかと思ったが、大人もいたのかね?」
えみる:
「みらいさんたちは当時中学生です。あの時は大人の姿でしたけれど」
引っかかるものを感じ詳しく聞くと、あの時の朝日奈さんらは20代半ばぐらい。奇しくも2030年の今頃の年齢。不気味な符丁を感じます。
確認するのは簡単だ。朝日奈さんか宇佐美さんにコンタクトをとり、「トラウムとVSオールスターズをやったか」を聞けばいい。おそらく「何のことか?」と怪訝に思われるはず。
これが分かれば、「事情は不明なれど、なぜかトラウムは2030年以後の時代にも現れ、戦いを挑んでくる」と判断できる。
それをやるトラウムが「2030年の自分」なのか「どこか未来の自分」なのかは悩ましいものの、「今の自分にはできそうにもない」以上は、未来から自分がやってくる、そしておそらくはその時にタイムトラベルの重要な事情を伝えてくれると期待できます。
またこの時点でトラウムは、前回の私の妄想と近いものをパターンのひとつとして提唱できるはず。
そしてパターンごとに「これならこうする」「こっちだったらこれが起きる」と対応策や察知する手段を幾つも用意し、待ち構えると思います。
2033年。予想のひとつ通り、はぐたんが出現し、そのまま2018年へ。
それを追いかけてクライアス社が出現。
すかさずトラウムとえみるは協力を申し出る。(えみるは素性を隠して)
おそらくリストルはふたりを疑えない。
というのも43年のクライアス社には、この二人の存在は創設メンバーとして伝えられているはずなので。
潜入に成功したえみるは、43年と33年をつなぐワームホールを封鎖。
これをしないとリストルが43年と交信してしまい、ややこしい話になってしまう。
封鎖手段は単なる誤魔化しでもいいのですが、ここは「プリハートを使った」としたい。「えみるの手元にプリハートがある」ことの説明がついて美しいと思う。
その後、適切なタイミングで一時的に封鎖を解除。期待通り、44年からトラウムがやってきて、オールスターズ戦を開始。それからまた再封鎖。
本国への帰還を断たれたまま、リストルとジョージは18年の最後の戦いへ向かい、クライアスは瓦解。34年のトラウムとえみるは、残されたクライアスの残骸を復興して、後のクライアスの元を作る。「クライアス社」自体が時間を漂流していたんだ。
そして19年2月のワームホールを通り、ルールーが34年にやってくる。
が、そのまますぐに43年を目指し宇宙に(高速移動するために)飛び去って行く。それを遠くから見送るえみる。
えみるが共に行かなかったのは、やることがあるため。
一つはクライアス社の復興。もう一つは、未来にプリハートを送ること。
前回は見落としましたが、この時点で34年と44年を繋ぐワームホールが残っています。
これを使えば「プリハートを過去に送った後の44年えみるに、再度プリハートを渡す」ことができる。実はかなり重要です。
44年:プリハートを18年に送る。手元からプリハートが消えるので変身不能。
53年:プリキュア50周年。えみるは変身できないので参加できない。
これは困る!
でもワームホールが残っていれば、過去のえみるが53年のえみるにプリハートを送れるようになります。
53年えみるは、使い終わったらまた過去に戻せばいい。
つまりえみるのプリハートは以下のルートをたどる。
18年~43年⇒53年⇒43年~44年⇒18年
(「⇒」はワームホールでの移動)
これならプリハートを過去に送ったはずのえみるも、ちゃんとマシェリとして参戦できる!わぁい!
以上、これだけ必死に走り回ってルールーとの再会を目指すなら、ルールーの「待っている」とも整合します。
「えみるが待つ」のではなく、えみるの水面下での戦いを「ルールーが待つ」だ。
そして「なぜ34年にルールーと再会しなかったのか」の説明も付く、と思う。
【蛇足】
上記の流れだと2033年の朝日奈さんや宇佐美さんは、「トラウムが襲ってくる」「2018年に戻る」ことを知っていたのかもしれない。
細々と問題はあるのですが、もしそうなら全員揃っていたのは偶然ではなく準備していたことになり、流れに必然性が生まれます。
琴爪さんの「この姿では気分が乗らない」発言も、「タイムトラベルを知っていて待ち構えていた」なら物凄くしっくりくる気がする。
●参考:
HUGっと!プリキュア 愛崎えみる研究室問題考察(一覧)