■(第2話)ひろがるスカイ!プリキュア「ヒーローがおうちにやってきた!?」感想
(「ひろがるスカイ!プリキュア」第2話より)
異世界に取り残されてしまったソラさん&エルちゃんは、行きずりのましろさん宅に泊めて貰うことになりました。
デカい屋敷。何故かあるミルクにオムツ。気前のよいご飯に寝床。
歴代の異世界人と違い、自活手段が皆無のソラさんとしては恐縮しまくり。
せめて騎士として姫に忠誠を…!
ましろさんはそれを拒否なされた。
まずはお友達からとおっしゃってくれ、ソラさん的にも嬉しそうではあるものの、彼女の立場だと距離感をつかみづらいのは分かる。
服を買うシーン。
ジャージばかりを選択肢にしていたことを「ヒーロー一筋でよく分からないから」と説明していました。
が、故郷では普通に服を着てるんですよね。
察するに、彼女が「分からない」のはセンス的な意味での服選びではなく、「一方的にご厚意に甘える状況で、どこまで希望してよいのか」だったんじゃなかろうか。彼女の思う「ヒーロー」は服を買って貰ったりはしないので、こんな時にどうすればよいか分からない。
ジャージしか選択肢になかったのは、貸してくれたのがジャージだったからでは。
例えるなら、新卒社会人が先輩上司に飲みに誘われて、「好きなもん頼んでいいよ。ここは驕りだ。無礼講だ」と言われた時に、恐縮して「乾杯で頼んだんだからビールはOKだよな」とチビチビやってるような感じというか。
年の離れた弟さんがいるようで、自然と気配りが身についているのかも。そしてそれ故に、自分の知識が通じない状況だと選択肢を狭めてしまう。
自分から「分からない」と素直に認めて対話できてるのは良い感じなので、トラウマや欠点というほどではないと思う。
ただ結果的に、元々着ていたのと似たテイストの服を選んでる。これは、ましろさんの方が気を遣ったのかもしれない。ソラさんの心理としても、似た服なら言い訳(誰に対してのものか微妙ですが)がたつ。
この微妙な距離感が大変に良いです。
実際、ソラさんは本当に右も左も分からぬ状況ですから、気を張ったり、殊更に感謝するのは自然。
金がない、こちらの常識がない、生活の場もない、帰還のあてもなし、戸籍もない。ついでに敵の目的も保護してる赤ちゃんの正体も分からない。
言葉が通じるのがせめてもの救いですが、プリキュア能力すら直接の役には立っていない。
※一瞬リコさんとかアースさんのことを思い出しましたが、比べるのはやめておこう。あの子らも良い子なんだ。
洗脳して潜り込んだものの、育児疲れして気の毒な感じだったルミナスさんとかもいたな…。
同じく「騎士」的なまこぴーと比べると、色々面白そうな気はする。
そこにカバトンが再襲来。プリキュア能力が唯一機能する瞬間です。撃退しよう。
捕縛して拷問して謎トンネルを開かせれば帰還できそうな気もしますが、まだそこには考えが至らないらしい。
ただ「プリキュアが役立つのが受動的な防衛だけ」なのはテーマにも関わってきそう。
ソラさんは確かにヒーロー(プリキュア)になった。だけど生活のすべてを他者に依存していて、役立つのは「敵が襲ってきたときに撃退する」のみ。
それも超重要な役割なわけですが、ソラさんが思い描いていた「ヒーロー」とは何か違うような気がする。
一周回って見てみるなら、「私にはヒーローしかないから怖くても戦う」とも言えます。
ソラさんは元からヒーローに憧れていてスカイランドでも生身で挑んでいましたから、嫌々やってるのでは決してないけれど、一歩間違えるとヒーローへの逃避、依存を起こしかねない。
このあたりのことは、他のプリキュア仲間ができたら見えてくるように思う。
第2話でいきなりましろさんが変身してたら、この雰囲気にはならなかったろうな。じっくり描くからには、何かあるはず。
あと、お祖母ちゃんが謎です。
「出会いに偶然はない」とか、ちょっとトロプリ的なこと(『どんな出会いにも全部ちゃんと理由があるんだ』)をおっしゃってる。
謎アイテムを使いこなし、最新のスカイランド事情(赤ちゃんの名前)も知っている。
これが「母」だったら「20年前はプリキュアやってたんだろうな」とも思えますが、お祖母ちゃんです。20年前に娘がプリキュアをやってたとか?
ご本人がプリキュアでも良いですけど「20周年」とのつながりはなんだろう。雪城祖母のオマージュかしら(当時「祖母は先代プリキュア?」とか言われてた)
次回からは歴代様もEDにご出演されるようです。最新技術で美翔さんの雄姿がブラウン管に帰ってくる!
「カバトン」の名前の呼び違いとかも、意識した歴代ネタ(スプラッシュスター)なんだろうか。20年も続いていると、何を見ても何らかのこじつけはできてしまいそうだから、意図的かどうか難しいな。
(「ひろがるスカイ!プリキュア」第2話より)
異世界に取り残されてしまったソラさん&エルちゃんは、行きずりのましろさん宅に泊めて貰うことになりました。
デカい屋敷。何故かあるミルクにオムツ。気前のよいご飯に寝床。
歴代の異世界人と違い、自活手段が皆無のソラさんとしては恐縮しまくり。
せめて騎士として姫に忠誠を…!
ましろさんはそれを拒否なされた。
まずはお友達からとおっしゃってくれ、ソラさん的にも嬉しそうではあるものの、彼女の立場だと距離感をつかみづらいのは分かる。
服を買うシーン。
ジャージばかりを選択肢にしていたことを「ヒーロー一筋でよく分からないから」と説明していました。
が、故郷では普通に服を着てるんですよね。
察するに、彼女が「分からない」のはセンス的な意味での服選びではなく、「一方的にご厚意に甘える状況で、どこまで希望してよいのか」だったんじゃなかろうか。彼女の思う「ヒーロー」は服を買って貰ったりはしないので、こんな時にどうすればよいか分からない。
ジャージしか選択肢になかったのは、貸してくれたのがジャージだったからでは。
例えるなら、新卒社会人が先輩上司に飲みに誘われて、「好きなもん頼んでいいよ。ここは驕りだ。無礼講だ」と言われた時に、恐縮して「乾杯で頼んだんだからビールはOKだよな」とチビチビやってるような感じというか。
年の離れた弟さんがいるようで、自然と気配りが身についているのかも。そしてそれ故に、自分の知識が通じない状況だと選択肢を狭めてしまう。
自分から「分からない」と素直に認めて対話できてるのは良い感じなので、トラウマや欠点というほどではないと思う。
ただ結果的に、元々着ていたのと似たテイストの服を選んでる。これは、ましろさんの方が気を遣ったのかもしれない。ソラさんの心理としても、似た服なら言い訳(誰に対してのものか微妙ですが)がたつ。
この微妙な距離感が大変に良いです。
実際、ソラさんは本当に右も左も分からぬ状況ですから、気を張ったり、殊更に感謝するのは自然。
金がない、こちらの常識がない、生活の場もない、帰還のあてもなし、戸籍もない。ついでに敵の目的も保護してる赤ちゃんの正体も分からない。
言葉が通じるのがせめてもの救いですが、プリキュア能力すら直接の役には立っていない。
※一瞬リコさんとかアースさんのことを思い出しましたが、比べるのはやめておこう。あの子らも良い子なんだ。
洗脳して潜り込んだものの、育児疲れして気の毒な感じだったルミナスさんとかもいたな…。
同じく「騎士」的なまこぴーと比べると、色々面白そうな気はする。
そこにカバトンが再襲来。プリキュア能力が唯一機能する瞬間です。撃退しよう。
捕縛して拷問して謎トンネルを開かせれば帰還できそうな気もしますが、まだそこには考えが至らないらしい。
ただ「プリキュアが役立つのが受動的な防衛だけ」なのはテーマにも関わってきそう。
ソラさんは確かにヒーロー(プリキュア)になった。だけど生活のすべてを他者に依存していて、役立つのは「敵が襲ってきたときに撃退する」のみ。
それも超重要な役割なわけですが、ソラさんが思い描いていた「ヒーロー」とは何か違うような気がする。
一周回って見てみるなら、「私にはヒーローしかないから怖くても戦う」とも言えます。
ソラさんは元からヒーローに憧れていてスカイランドでも生身で挑んでいましたから、嫌々やってるのでは決してないけれど、一歩間違えるとヒーローへの逃避、依存を起こしかねない。
このあたりのことは、他のプリキュア仲間ができたら見えてくるように思う。
第2話でいきなりましろさんが変身してたら、この雰囲気にはならなかったろうな。じっくり描くからには、何かあるはず。
あと、お祖母ちゃんが謎です。
「出会いに偶然はない」とか、ちょっとトロプリ的なこと(『どんな出会いにも全部ちゃんと理由があるんだ』)をおっしゃってる。
謎アイテムを使いこなし、最新のスカイランド事情(赤ちゃんの名前)も知っている。
これが「母」だったら「20年前はプリキュアやってたんだろうな」とも思えますが、お祖母ちゃんです。20年前に娘がプリキュアをやってたとか?
ご本人がプリキュアでも良いですけど「20周年」とのつながりはなんだろう。雪城祖母のオマージュかしら(当時「祖母は先代プリキュア?」とか言われてた)
次回からは歴代様もEDにご出演されるようです。最新技術で美翔さんの雄姿がブラウン管に帰ってくる!
「カバトン」の名前の呼び違いとかも、意識した歴代ネタ(スプラッシュスター)なんだろうか。20年も続いていると、何を見ても何らかのこじつけはできてしまいそうだから、意図的かどうか難しいな。