Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

オリーブの実

2024-08-13 22:08:40 | 自然

毎年、花は咲くけれどなかなか実がならなかったオリーブの木に今年は幾つか実がついた。

それが段々大きくなってきて嬉しくて仕方ない。

大きくなってきた実の上にパラパラついているのは小さなままの実たち。  

 

下の方にも大きくなっている実に気付き嬉しくなる。

上の方にはこれからひょっとしたら大きくなるかもしれないオリーブが一つ。

 

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夏の日、上野で。

2024-08-08 22:32:45 | 展覧会・建築・器

思いがけず、ぽつっと空いた夏の日。かねてより見たかった西洋美術館で開催中の『内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙』に上野に出掛けた。

会場:国立西洋美術館 企画展示室

会期:2024年6月11日(火)〜8月25日(日)

開館時間:9:30~17:30(金・土曜日は9:30~20:00)
※入館は閉館の30分前まで

入場料:一般1,700円、大学生1,300円、高校生1,000円

2019~2020年度に3期にわたって開催された小企画展の2期、3期の展覧会で内藤コレクションに初めて接し、その作品の一葉一葉に感激し深く感銘を受けたことはいつまでも忘れられない鮮烈な思い出となって心に残っている。

そして同時に数十年にわたって収集したコレクションを一括してこの国立西洋美術館に寄贈された内藤裕史氏に感動した。

そのコレクションの大多数が一堂に展示されるという『内藤コレクション 写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙』が8月25日まで開催中で見に行くのを楽しみにしていた。

記事⇒内藤コレクションⅡ内藤コレクションⅢ

過去の内藤コレクション展の1番目『ゴシック写本の小宇宙— 文字に棲まう絵、言葉を超えてゆく絵』は見損ねてしまっていたので、この展覧会でその折に展示されたものも見られると期待もした。

印刷技術のなかった中世ヨーロッパで薄く加工された獣皮紙に、すべて人の手によってテキストを筆写し、ただそれだけでなく中には余白に美しく華やかな装飾として彩飾が施されたものも多く、それらの前に立ってその一葉一葉を見ているとそこに込められ費やされた労力、時間、アイデアの膨大さに圧倒される。

暗い修道院の一室で一心不乱に羽根ペンを動かしている背中が見えるよう、などと妄想を膨らませてみる。そしてまた、こういう豪華な写本を作成した教会、また王族・貴族といった人々の財力についても想像してしまう。

これだけのコレクションを一堂に見られるとは、まさに宝物のいっぱい詰まった箱の中をのぞいたよう!

作品の保存のためだろうと思うが、冷房が効いていて展示室の中は酷暑の夏を忘れ、寒くなるほどだったが、気持ちは美しいものを堪能した喜びに満たされた。

この展覧会でも一部の『撮影禁止』作品を除き、撮影できるようになっている。

思わずへへっと笑ってしまうような獣皮紙の隅に書き込まれた人の顔、鳥、魚、動物などがあるかと思えば、その時代の遠近法で描かれた風景、その時代の植物、装飾の数々に魅了された。

  

こんな風に修道士たちが写本を書架において楽譜を指し示しながら聖歌を歌っていたんだなあ。

おっ、楽器たち~♪

   

真面目な風で、でもなんとなく笑っちゃう。

  

色んな人、動物たちが次々登場。

  

こんな鳥が歌い、花が咲き、そして人々の向こうに広がるその当時、中世の風景。

    

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三鷹市美術ギャラリー収蔵作品展Ⅴ@三鷹市美術ギャラリー

2024-07-27 22:23:20 | 展覧会・建築・器

三鷹市美術ギャラリー収蔵作品展Ⅴ

【前期】2024年6月1日(土)~7月7日(日)
【後期】2024年7月13日(土)~8月18日(日)
会場:三鷹市美術ギャラリー(第1・第2展示室)

前期:福島修子、藤江民、筆塚稔尚、堀浩哉、前田常作、最上壽之、元永定正、森田沙伊、山下菊二、山本正(※)、
   横尾忠則、𠮷田穂高、吉田政次、依田順子、依田寿久、依田洋一朗、和田賢一

後期:横山操、米谷清和、李禹煥

開館時間:10:00~20:00

観覧料:無料

JR三鷹駅南口前のCORAL5階にある『三鷹市美術ギャラリー』で開催中の『三鷹市美術ギャラリー収蔵作品展Ⅴ』の後期の展示を見てきた。

今回は横山操の新聞小説の挿絵153点を中心とし、米谷清和、李禹煥の3作家の作品198点を展示している。

そして、2020年より毎年開催してきた三鷹市美術ギャラリー収蔵作品展は、今回の第5回で最終回となるということをチラシで初めて知った。

最後の最後に見られてよかった!(会期は8月18日まで)

最近、展覧会では写真撮影OKの会場が多くなったが、今回も同様でフラッシュ撮影は禁止だが撮影は許可されていた。

毎日新聞夕刊に連載された永井龍男の小説『石版東京図絵』の横山操の挿絵を中心とした作品の展示。

 

細かな指示が鉛筆で書き込まれているのも興味深く、その小説は知らないながら1枚1枚に描かれている人物、物、風景などに想像力をかき立てられた。

  

  

以前同じギャラリーで米谷清和展を見ていたので、今回また彼の作品に出会えることにワクワクした。

頭の中で覚えていた彼の作品は、今回実際に目の前にするとその大きさに「こんなに大きかったっけ」と思うくらい大きかった。時間の経過のせい、だろうか。

今回、もう一度しげしげ眺めることができて本当によかった。

今ではほとんど見ることがなくなった風景、「Phone」

 

「夕暮れの雨」

どの絵からも音、ざわめき、空気そして温度と湿度とが伝わってくるよう。

そして李禹煥の一枚。

充実した収蔵展を楽しんだ。

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ヤマユリ

2024-07-16 16:01:53 | 自然

稲荷山公園北斜面にヤマユリの花が盛りを迎えている。

昨日、展望台のある稲荷山公園からその姿を撮ってみた。

ここは『自生ヤマユリ』の咲く斜面、毎年、7月のこの時期に一斉に咲いてその姿、香りを楽しませてくれる。

ただ、ただ美しい。

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三島喜美代 未来への記憶@練馬区立美術館

2024-07-09 22:40:12 | 展覧会・建築・器

  

三島喜美代 未来への記憶

会期:2024年5月19日(日)〜2024年7月7日(日)

会場:練馬区立美術館

三島喜美代(1932-2024.6.19)

初期の油彩画や、新聞、雑誌等をコラージュ下前衛的な作品から、陶にシルクスクリーンで印刷物を転写した多様な立体作品、大型インスタレーション、産業廃棄物を作品に取り込んだ近作まで焼く90点の作品を通して、これまでの三島の創作活動を振り返ります。~練馬区立美術館HPより

 

練馬区立美術館で開催されていた『三島喜美代 未来への記憶』展を鑑賞した。

東京の美術館で開催される彼女の初めての個展ということで、しかも7日に終了してしまうというので7月に入ってすぐ出かけた。

今回の展覧会では三島喜美代氏の初期の平面作品から陶の立体作品、インスタレーション、そして近作までが展示されるということで、初めて氏の作品を目にする機会にわくわくした。

展示室に入って最初の作品は初期の油彩画でその色、色彩、構図、なんとも魅力的。

 

そして陶の作品が次の部屋に続く。

 

え、これが陶でできているの?と驚きつつ、面白がりつつ、感動しつつ眺める。 

 

途中の部屋で彼女のインタビューが流されているのだが、これが面白い。

どんな風に彼女の作品は生み出され、また変遷してきたのかなど、その他の色々なことが彼女自身によって語られる。 

  

『20世紀の記憶』。部屋いっぱいに敷き詰められた耐火レンガ、ブロックに圧倒される。

 

実際に作品に触ることができるコーナーでこの二つの作品を持ち上げてみた。

重い!

作品を直に手で触ることできる瞬間!

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ルバーブでジャムを。

2024-07-06 20:38:17 | 食・その周辺

スーパーの野菜売り場で見つけたルバーブ(和名:食用大黄)、きれいな赤い茎が同じ長さに揃えられて売られていたのは『長野県富士見町産 赤いルバーブ』。

パッと見、蕗のようだけれど

「ルバーブはシベリア原産の野菜であり「タデ科」に分類される、比較的寒い土地で栽培される野菜」だという。

昔、みすゞ飴で有名な飯島商店のルバーブジャムを食べたことがあり、それを懐かしく思い出した。色はくすんだオリーブ色というか黄土色だったっけ。

やはり、ここはジャムを作ろう~

ルバーブは1センチくらいに切り鍋に入れ、そこに重さの30%の砂糖とレモン汁を大匙1をまぶすように入れて1時間ほど水分が出るまで置いておく。

その後はゆっくりかき混ぜながら、煮詰めていくと、みるみる形が崩れてきれいな赤い色のジャムになっていった。

爽やかな酸味で美味しいです

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ブランクーシ 本質を象る@アーティゾン美術館

2024-07-01 22:20:55 | 展覧会・建築・器

ブランクーシ 本質を象る

会場:アーティゾン美術館6階展示室

会期:2024年3月30日(土)ー7月7日(日)

開館時間:10:00~18:00

ルーマニア出身の彫刻家、コンスタンティン・ブランクーシ(1876-1957)は、純粋なフォルムの探究を通じて、ロダン以後の20世紀彫刻の領野を切り拓いた存在として知られます。本展は、彫刻作品を中核に、フレスコ、テンペラなどの絵画作品やドローイング、写真作品などが織りなす、ブランクーシの創作活動の全体を美術館で紹介する、日本で初めての機会となります。ブランクーシ・エステートおよび国内外の美術館等より借用の彫刻作品約20点に、絵画作品、写真作品を加えた、計約90点で構成されます。~HPより

 

彫刻家ブランクーシの作品が一堂に見られるという展覧会『ブランクーシ 本質を象る』展が開催中で、しかも会期が7月7日までということでウェブ予約チケットを取って出かけた。

初めてのウェブ予約、初めてのアーティゾン美術館、日本の美術館で開催される初めてのブランクーシ展と、初めて尽くし!

会場内は殆どの作品が撮影許可になっていたので、平面はもとより、立体である彫刻作品を前後左右から撮ることも可能だった。

カタログの表紙になっている「接吻」

  

向こうの壁面にモディリアーニが展示されている。

 

「眠れるミューズⅡ」

 

「レダ」

 

「若い男のトルソ」「魚」

 

白い空間に光が差し込んだ展示室、

ここはブランクーシのアトリエを再現した空間に設置された彫刻作品。

  

「空間の鳥」

 

彫刻作品以外に絵画・素描、そして写真と見どころ満載。

そして展示室の一つで公開されている記録動画も興味深く見入ってしまった。 

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Junirose Konzert vol.8~Arien u,Liderabend~/ユニローゼ第8回コンサート:アリアと歌曲の夕べ

2024-06-22 21:04:43 | 音楽会

昨日、6月21日すみだトリフォニーホール小ホールで開催されました

Junirose Konzert vol.8~Arien u,Liderabend~/ユニローゼ第8回コンサート:アリアと歌曲の夕べ

会場にお越しくださったお客様方の温かな雰囲気の中、終了いたしました。

生憎の雨にもかかわらず、お運びくださった多くのお客様に心から感謝申し上げます。

次回は202年6月20日にユニローゼの演奏会は予定されております。

是非、来年もすみだトリフォニーホール小ホールでお会いいたしましょう。

ありがとうございました。

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菖蒲が満開

2024-06-15 22:22:55 | 自然

バラ園が満開だった5月の智光山公園、今は菖蒲園の菖蒲が花盛りで訪れる者の目を楽しませてくれる。

奥の方までずっと広がる花の帯。

森と森の間を縫って続いていく。

 

それぞれの花がそれぞれに美しく、可憐である。

たよたよしているようで、その実きりりと佇んでいるといった風な。

 

華やかで、あでやかで、好天にも映えるが雨も似合う6月の花だ。

 

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人の手の花瓶にバラを活ける

2024-06-14 22:00:33 | 展覧会・建築・器

いつもそこに並べられている品物を眺めるのを楽しみにしているバルセロナの”gyu's shop”で何度か見かけていたこの形の花瓶。

その不思議なデザインと果たして花瓶として花を活けたらどんな風に見えるのだろう、といつも見る度に思っていた。

人の手の形というと、丸い石を持った指輪をはめた婦人の手のドアノッカーを街角で幾つも見たことを思い出す。

”花束を持つ手”と思っていて、説明を読んだら

<指輪をはめた貴婦人の手が、豊穣の角を持っている、オパリンガラスの花瓶。1920年代のアール・デコのもので、花がとても引き立ちます。

人の手の形のオパリンガラスの花瓶を見てきましたが、ブルーは初めて。>

とあった。花束の花抜き状態の物を持っているわけではなくて、”豊穣の角”

大分長い間どうしようかなあ、と迷っていたけれど「値下げしました」に背中を押されてポチした。

そうそう、オパリンガラスについては、他のところでこんな説明を読んだ。

「オパリンガラスとは、オパールの様な乳白色のガラスで、16世紀ヴェネチアで考案されました。当時人気で高価だった磁器に似た風合いと、女性らしい優しいデザイン性から、フランスの王政復古期1815~1830年頃に人気となり、フランス国内では1900~1930年頃に最も製造されました。様々な物質を混ぜる事で、オパール色の他にもブルーやピンク、黄色等を作る事も出来ました。」

期待高まる中、到着した花瓶。

青いどっしりとしたガラスでできており、指輪をはめた手でしっかりと豊穣の角をつかんでいる。

  

ドキドキしながら、バラの花を活けてみた。

6本の華やかなバラが・・・似合う!!

Γバラをどうぞ!」と言われたような、言われないような😃

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