いつもそこに並べられている品物を眺めるのを楽しみにしているバルセロナの”gyu's shop”で何度か見かけていたこの形の花瓶。
その不思議なデザインと果たして花瓶として花を活けたらどんな風に見えるのだろう、といつも見る度に思っていた。
人の手の形というと、丸い石を持った指輪をはめた婦人の手のドアノッカーを街角で幾つも見たことを思い出す。
”花束を持つ手”と思っていて、説明を読んだら
<指輪をはめた貴婦人の手が、豊穣の角を持っている、オパリンガラスの花瓶。1920年代のアール・デコのもので、花がとても引き立ちます。
人の手の形のオパリンガラスの花瓶を見てきましたが、ブルーは初めて。>
とあった。花束の花抜き状態の物を持っているわけではなくて、”豊穣の角”!
大分長い間どうしようかなあ、と迷っていたけれど「値下げしました」に背中を押されてポチした。
そうそう、オパリンガラスについては、他のところでこんな説明を読んだ。
「オパリンガラスとは、オパールの様な乳白色のガラスで、16世紀ヴェネチアで考案されました。当時人気で高価だった磁器に似た風合いと、女性らしい優しいデザイン性から、フランスの王政復古期1815~1830年頃に人気となり、フランス国内では1900~1930年頃に最も製造されました。様々な物質を混ぜる事で、オパール色の他にもブルーやピンク、黄色等を作る事も出来ました。」
期待高まる中、到着した花瓶。
青いどっしりとしたガラスでできており、指輪をはめた手でしっかりと豊穣の角をつかんでいる。
ドキドキしながら、バラの花を活けてみた。
6本の華やかなバラが・・・似合う!!
Γバラをどうぞ!」と言われたような、言われないような😃