ニュージーランド・ドイツ/102分/2003年
監督・脚本:ニキ・カーロ
出演:ケイシャ・キャッスル=ヒューズ/ラウィリ・パラテーン /ヴィッキー・ホートン/ クリフ・カーティス/ グラント・ロア *クジラの島の少女
ニキ・カーロ、どこかで聞いた名前なんだけどと思いつつ・・・わかりました!「スタンド・アップ」の監督だったのね。
ニュージーランドを舞台にマオリ族の人々の自らの文化を守りそれを継承し次の世代に伝えようとする姿が印象に残る。声高にそれを言うんではなく、あくまで日々の積み重ねを見せる事でこちらにそれが伝わってくる。でも、それはやっぱりとても大変な事なのだとつくづく思った。主人公バイケアが凛としてけなげで、まさに「クジラの島の少女」
作品中で歌われる歌、そして踊り、これは愛知万博でそのハーモニーの美しさと、男性の舌出して目をむく表情が印象的だったニュージーランドの音楽では?と思っていたらやはりその通りだった!感激~何故って、どういう時に歌われるのかがわかったから!そして何故、舌を出して目をむくのかもわかったから!これは敵を威嚇する仕草であり「食っちゃうぞ」と脅す意味が込めていたのだ。作品とともに相乗効果で自分の中であの時に聞いた音楽がより深くなった気がした。こんな偶然あるんだ!