恩田陸 / 著
私はまだ、音楽の神様に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。~内容(「BOOK」データベースより)
1月に行われた『第156回芥川賞・直木賞(平成28年度下半期)』で直木三十五賞を受賞し、全国の書店員が“今いちばん売りたい本”を決める『2017年本屋大賞』を受賞したという『蜜蜂と遠雷』。
この作品は3年に1度行われる浜松国際コンクールを7年にわたり取材したことを題材に書かれた青春群像小説とのことで、書店でも平積みされているのを見ていたし、ピアノの話には大いに興味があるし・・・と思っていたところ、友人が「とにかく読んでごらんなさいな」と貸して下さったのだった。
差し出された本を手に取ると、これはまた何と重い!!
そして、ページを開いてみると結構文字が細かい上に二段組!!
一体、どれくらい読み終わるのにかかるのだろう?とつい考え込んでいたら、それを見越したように彼女は、すごく長いようなんだけれど読み始めたら、夢中になっちゃってあれあれっという間に読めちゃったわよ、とにこにこしながら言う。
で、結局その通りになった!!
ピアノの音を想像させるように書かれているように感じられるのが面白く、作家の独自のリズムに乗って書かれているので、読み始めるとその流れに自然に気持ちが乗ってどんどん進んでいき、気付けば読了していた、というかコンクールが終わっていた、という感じ。
つい、立て続けに2回通して読んでいた。
自身で2回読んでみて、あれ?!と思ったのは、何故か2回目は1回目より一度読んで内容がわかっているから余計にもっと細かく読んでいたはずなのだが、もっとリラックスして、まるでコミックを楽しんでいるようなノリで読んでいたのは我ながら不思議だった。
自分も『蜜蜂と遠雷』読みましたよ。
いい作品ですよね。
審査員ひとりひとりの想いや人生が繊細に描かれているところが良かったです。
そのうえ音楽をこのように表現できるなんて本当にすごいと思いましたよ!
コメントありがとうございます。
リズムがあって、それに乗せられて物語世界を楽しんでいた、という感じでした。
音を想像させる作品ですよね~。