Casa de lápiz:鉛筆庵

鉛筆庵に住む鍵盤奏者が日々の生活の徒然・音楽などを綴ります。

人形劇『不思議なカップ』

2010-10-10 00:00:10 | 音楽
チェコ・アルファ劇場による人形劇『不思議なカップ』を武蔵野公会堂で鑑賞。

「トルンカ、シュバンクマイエル、ポヤルなどのチェコ・アニメの源流は人形劇にある。16世紀にハプスブルク家の支配によるゲルマン化が進められ、ドイツ語が強要される中、人形劇は庶民が唯一チェコ語に触れられる楽しみであり、心の交流の場であった。そして17世紀から19世紀にかけて、各地で飛躍的に発展。現在も国を挙げて振興しており、国の養成機関もある。」~チラシより
         
公演は第1話:「チェコの画家フランティシェクと心優しいバルンカの話」第2話:「ちょっぴり怠け者のホンザの話」の2話で構成されており、そのどちらの話にも共通するのが「不思議なカップ」。とはいってもその不思議さは全く違うのだけれど。

会場は親に連れられて見に来たという子どもの観客も多く、思わず「親子劇場」で様々な劇を息子と鑑賞したことを懐かしく思い出してしまった。こんな風に素敵な劇を子どもの時に観たことはきっといつまでも心に残るんだろうなぁ、なんてね。だって、私も子どもの頃に観た劇を覚えているもの。いつも見慣れた会場が、その時には全く別世界、舞台の中に一つの景色、街並みがど~んと出来上がっていたことに心底吃驚した記憶がある。

この日は先ず日本語でお話の説明があって、いよいよ劇が始まる。舞台は二重構造になっていて手前には楽器、下手にコントラバス、上手に打楽器と小さな手回しオルガンのようなものが置かれ、その奥に人形劇のための舞台がしつらえられている。
いよいよ4人の俳優が客席から登場しコントラバス、トランペット、ギター、打楽器を奏しながら愉快な歌を歌った後、コントラバス奏者を残し舞台奥に消えると・・・人形劇の幕が開く。
言葉は全てチェコ語、字幕なし。でも人形の仕草に大いに会場は沸いている。人間の思うことって、どこでも大して変わらないんだな。
同じ一つの人形に対して大きさの違う人形が作られていて、その大きさの使い分けで遠近がとおってもよくわかる。例えば、山の上から手前の谷間に下りてくるのも大・小の使い分けで自然にああ遠くから麓に下りてきたのだとはっきりわかる。またおかゆが谷間に溢れるところ、家の中の様子がその建っている山がくるりとひっくり返ることで見えるようになっているなど、色んな仕掛けが随所にあって愉快、人気があるのも納得!!
話が終わってカーテンコールの後に客席に出演俳優と人形とがやってきてくれた。人形は木でできており、全て手作りだと教えてもらった。操作してごらん、とすすめられたので挑戦してみたけれど、足を左右交互に動かして人形を歩かせたいと気持ちは思っても、ぜ~んぜん思うようにならない、歩かない。でも人形に触ることができるなんて思ってもみなかったので、嬉しかった。 座席が前方の通路側でラッキー   
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